木兎の弟は稲荷崎のリベロ１ (ページ8)

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「ワー！！」「キャー！」「頑張って～！」

今日は体育祭めちゃくちゃ盛り上がってる

『つぎ、借り物競争でしょ？』

倫「うん。変なお題が出なきゃいいけど」

毎年、お題に好きな人とか混ざってて、
去年バレー部がやばかった。

みんな引っ張りだこで、もみくちゃにされた。
そのときの女子の顔が怖すぎてギョッとした。
しかも、手繋いでゴールしないといけないし…。

『頑張れ。治と応援してる』

治「Aおにぎり食うか？」

『食べる。お礼にチュッパチャプスあげる。」

治は目をキラキラさせて喜んでた。

倫太郎の番になった。なんの躊躇もなく3年生の観客席に行ってる。

キャーキャー悲鳴が上がってる

『治、倫太郎すごい人気だね』

治「おん、スナは3年生の人気すごいからな。」

え、大耳さん！？倫太郎が大耳さんと手をつないで走ってる。

おもしろ。動画撮ってバレー部に送ろ。

『えっ侑も借り物競争でんの？』

治「なんも聞いとらん」

『ねえ治。あれって…こっちに向かって来てるよね？』

治「…おん。逃げるか。」

女子の集団に捕まった。

「木兎くん！わたしと来てほしい！」「いやAくん私と！」「わたしとー！」

ええ～。誰ですかー君たち。

治にヘルプを頼もうとしたら、治も同じ状況だった。

侑「おいA！俺と走ってくれ！」

『え～。侑と手繋ぐくらいなら、女子がいい』

侑「やかましいわ！はよ！」

強引に連れていかれた。

黄色い声援が飛ぶ

うわ、倫太郎動画撮ってるし。