JKside ページ20
1曲目の時点でジンヒョンの様子はおかしくて。
いつもは一番年取ってるのに僕らとふざけるぐらい元気なのに。
ひどく息切れしてる。
元気な僕らが踊ってもかなりハードが楽曲だからきついのは当たり前だろう。
3曲目が終わるとみんなが少しずつ解散していくのに隣のジンヒョンは膝に手をついたまま動けないでいる。
しばらく休憩しないと動けないのかなって様子を見ていたけど良くなってくる気配がしないし、ヒョンも歩けるって言うから肩を抱えて一緒に歩き出したんだけど…。
ヒョンはフラフラしてて僕が支えてないと真っすぐ歩けてないと思う。
でもせっかく最後までばれないように頑張ったんだからその努力は無駄にしたくないな。
半ば引きずっている感じだ。
スタッフさんから見えなくなったところで一回立ち止まる。
「背中乗ってください」
言われるがままというか僕が無理やり背中に乗せたというか…。
JN「…うぅ……ごめ……」
背中から苦しそうな息遣いが聞こえてくる。
無理しすぎだよ…。
早く座らせてあげたくて車までの道を急ぐ。
僕らが車内に入るとみんなが色々準備して待っててくれた。
ヒョンをシートに下ろすと色んなところから毛布やら水やらが飛んでくる。
ヒョンはもう限界っぽくて目を閉じてしまった。
朝の状態を考えてもよくやりきったなっていうレベル。
TH「ヒョン明日大丈夫かな…。」
テヒョニヒョンがジンヒョンの頭を優しく撫でながらつぶやく。
HS「病院連れて行った方が…」
RM「この町には小さい病院しかないな…」
SG「今日もらった薬もあるし、少し体休めないと本当に明日持たないだろう」
ホテルへ出発した車内では会議が開かれている。
確かに明日が不安すぎる。
今日のうちに熱下げてあげないと。
明日の企画は当日にならないとわからないらしいから身構えようがない。
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作者名:結良 | 作成日時:2022年12月4日 14時