JNside ページ18
スタッフ「はい、2曲目お願いします」
今、何回踊ったんだろう…。
まだ終わらないのか。
きつっ…。
「げほげほっ…はぁ…はぁ…っ……はぁ…」
自分の息切れがうるさい。
膝に手をついて息を整えようとしてるんだけど…全然治まらなくて苦しい…。
ス「もう1回お願いします！」
まじか…。
自分の立ち位置に戻る。
まだ息切れしてるけど平常を装った顔をする。
・・・
なんとか踊りきった。
立っているのがしんどいけど休憩の掛け声がなくて膝に手を付いた姿勢になる。
なんかさっきまでは気にならなかったけど胸の辺りがゼーゼーいってる。
悪化しちゃったのかな…いっぱい踊ったから…？
そんなこと考えても答えなんかわからないのに酸欠で回らない頭が考える。
RM「…ン、…けい…すよ」
なに？
僕になんか言ってる？
RM「ひょ…、だい…ぶ？」
ナムジュンがなんか言ってるけど自分の呼吸音ばかりで良く聞こえない…。
何が何だかわかんないまま止まっていたらナムジュンが僕の肩を持って一緒に歩いてくれる。
それで周りが見えて僕たち以外はもう休憩所の方に向かっているのに気づいた。
「あ…きゅうけい…」
もうとっくに休憩の掛け声があったってこと…？
ナムジュンはそのまま僕を椅子に座らせてくれる。
RM「ヒョン大丈夫ですか？」
さっきもそう言ってたのか…。
やっと言葉が耳に入るようになってきた。
僕が頷くとほっとしたような顔をして胸を撫で下ろした。
RM「結構熱上がってそうです」
そうかもしれない。って言いたいのに言葉を発する元気がなくて頷いてやることしかできない。
まだゼーゼーいってるんだけどナムジュンには聞こえていないみたい。
これを言ったら収録が中止になりかねないな。
バレてないなら最後まで気づいかれないようにしよう。
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作者名：結良 | 作成日時：2022年12月4日 14時
