加古隊！その２。 ページ4
「次の相手は……、ああ、嵐山隊だったかしら」
「嵐山隊、ですか……」
「わーお」
あ、双葉の眉間にしわできてる。
「とりあえず、木虎ちゃんを相手にするのは双葉で決まりね」
「だそうです、双葉。そこだけはいつも変わんないな」
余計に眉間のしわが濃くなったのがわかった。
なにげに顔に出やすいタイプなんだよね……。
嵐山隊って広報の仕事もして、A級五位なんだからすごいと思う。
でも今は訓練生の面倒見てたような気がする。あれ?
「加古さん、ランク戦っていつですか?」
加古さんは「んっとね……」とぼやき、必死に思いだそうとしてる。
「けっこう後だったと思うのよね。嵐山隊って入隊式の手伝いがあるから。でも、作戦は早めに立てたかったのよ。五位のチームに勝って上に上がりたいじゃない?」
「もちろんです!」
アタシが返事する前にすっごい勢いで先に双葉が返事をする。
今日の双葉ちゃん怖いわあ。
「まあ二人ともほぼ感覚派だから、今思えば今日じゃなくてもいいかもね」
「そうですね……」
なんともいえないこの感じ。
「資料今ないし」
「ないんですかっ!?」
てっきり準備してるものかと思ってた。
「とりあえず、“見て学べ”ですよ。これがベストです」
「Aらしいわね。作戦はもうちょっと後にしましょうか」
そう言ってクスクスと笑う加古さん。
双葉はこの一連の会話が聞こえてないみたい。
もうランク戦の事で頭がいっぱいらしい。
さっきから一人でどう動くかとか呟いてる。
そんな双葉がいきなり顔を上げて
「先輩!!!」
なんて叫ぶから、
「おわっ!びっくりしたー」
と微妙なリアクションをしてしまった。
「微妙なリアクションね」
笑いまじりに言われたし。
「加古さん、そういうのって気付いても言わないのが優しさです」
顔を加古さんからそむけて言うと、「あら、ごめんなさいね」と悪びれる様子などまったく見せずに笑いながら言われる。
「んで、急にどうしたの双葉?」
このあと双葉からは衝撃の一言が発せられた。
「今からソロのランク戦しに行きませんか?」
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陽由(プロフ) - イザナミ姫さん» ありがとうございます!双葉ちゃんの可愛さ伝わってたみたいで良かったです!これからもがんばります! (2015年8月27日 22時) (
レス) id: 912615e0b2 (このIDを非表示/違反報告)
イザナミ姫 - 面白い！！双葉ちゃん可愛いですねえ！！更新待ってます！！ (2015年8月24日 18時) (レス) id: 87ed36dc48 (このIDを非表示/違反報告)
陽由(プロフ) - 招き猫の子孫さん» ありがとうございます！これらもがんばります！ (2015年8月13日 12時) (レス) id: 912615e0b2 (このIDを非表示/違反報告)
招き猫の子孫(プロフ) - 夢主ちゃんがすっごく可愛いです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2015年8月13日 6時) (レス) id: a614ea2c00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽由 | 作成日時：2015年8月13日 2時
