082 予感 ページ38
アスナ「とうとう明日かぁ……」
昼過ぎ、《立夏 藤》の景趣を眺めながら、アスナは縁側に腰掛け、青薔薇の剣からの手紙を手にそう呟いた
三日月「ああ。あっという間に過ぎてしまった3日間だな」
その隣で、近侍の三日月宗近が茶を飲みながら答える
アスナ「手紙を読む限り、Aちゃんは2年半から3年は
三日月「案ずるな。誰よりも仲間思いなAが俺たちを忘れる訳がないだろう」
アスナ「ふふ、それもそうね」
アスナはそう言って微笑むと、再び青薔薇の剣からの手紙を読んだ
三日月「……おや」
アスナ「あら、雨?」
三日月「そのようだな」
審神者部屋に戻り、仕事の続きをしていた時、サーっと音を立てて雨が降ってきた
遠くからは、短刀たちが「えー、雨ー?」と言っているのが聞こえてくる
アスナ「Aちゃんが帰ってくる前にやむかしら……」
三日月「……嫌な予感がするな……」
三日月が、険しい顔で呟いた
アスナ「え? 嫌な予感……?」
三日月「……いや、気にするな。じじいの勘だ」
アスナ「そ、そう……」
アスナはそう返したが、表情は曇っていた
雨足は強まっていく一方だった
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白(あきら)(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月13日 23時) (レス) id: 46e374d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつもいつも楽しみにさせて頂いております!これからも更新頑張ってください! (2019年10月13日 10時) (レス) id: c5721a90b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白(あきら) | 作成日時:2019年10月13日 2時