40話 ページ40
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No.side
「お前、腕ヤっただろ」
「は？」
「最初は爆豪の体重に腕が耐えられねぇからだと思ってたけど、そうじゃなくて爆豪の"爆破の熱に"耐えられねぇんだろ」
轟と緑谷がスタジアムの廊下で話している同時刻、反対側の廊下でも同じような現象が起きていた。
至って真面目に話す瀬呂は、いつの間に貰ったのか氷嚢を橘の腕に当てると自身のテープで有無を言わさず固定した。最初こそ反抗していた橘だったが、
「いつもは青い爪が騎馬戦始まってから白くなってた。爆豪が一人爆破で突き進むときに出す爆破の熱が当たる度、橘苦しそうに顔歪めてた。」
瀬呂の想像以上の観察眼に驚き図星をつかれ動けなくなってしまった。
「よっし、これで完成」
「借りでも作りたかったの、」
「そんなんじゃないって。心配だったんだよ」
「……流石ヒーロー志望ね」
くるりと踵を返した橘は振り返ることはなかった。括られた白髪がまるで戸惑いを隠せていない彼女の心境を表しているかのようにゆらゆらと揺れた。
謎の多い橘だったが、瀬呂の当てずっぽうで言ったことがなんだか当たっていたようで。簡単に剥せるテープをなんだかんだ剥がさない橘に瀬呂は優しく笑うのであった。
「ど、どど、どうしたの！？それ！？！」
「大袈裟です。」
体育祭であっても橘と天喰は昼食を共にした。
合流した途端、左腕に巻かれた包帯(テープ)に天喰"が"顔面蒼白。今年の一年怖すぎないかとボヤく天喰に、橘は冷静に答えるのであった。
「最終種目まで残ったんだねおめでとう」
「…ありがとうございます」
「橘さんなら良い所まで絶対行けるよ。…無理はしないで欲しいけど」
左腕をちらちら見ながら昼食を頬張る天喰は、自分の話は良いからとへらりと笑い、一年(主に橘)の話ばかり聞いていた。
しかし、橘も自分の話をするのが得意ではないので聞かれたことに返事をする程度で、結局いつも通り静かな食事となった。
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ノア(プロフ) - 久しぶりに読み返しました！とっても面白いので更新楽しみにしてます！ (3月20日 12時) (
レス) @page39 id: 97005589b6 (このIDを非表示/違反報告)
TRIXIE - 主人公ちゃんのいかにもな強者感が大好きです！！陰ながら応援しております...！ (12月29日 18時) (レス) @page39 id: 2c398aa4dc (このIDを非表示/違反報告)
凪疾 - とっても面白いです！好きな作品です！更新楽しみにしてます頑張ってください (12月28日 13時) (レス) id: 105e0f51c7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品めっちゃ好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (12月28日 0時) (レス) @page39 id: 39b105c415 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ好みです！！主人公の強者の余裕感やストーリーがガチで良いですね！読みやすくてすぐ最新話まで見てしまいました！これからも更新頑張って下さい！✊ (12月24日 22時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｾﾅ。 | 作成日時：2022年5月16日 20時
