139.翻弄されるのは貴方。3 ページ41
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こんな時に体調を悪くするなんて最悪だ。
知らない場所で、よく知らない人達に囲まれて。
「大丈夫かよ？」
「Aの顔まっかだっ！」
雑に私の額に手を当ててペシペシと叩くオギコさん。頭が割れそうに痛いのに、余計な振動を与えてくる。体調が戻ったら本気で殴ってやろうと思いつつ、ずっとこのままだとどうしようかと不安にもなった。
「止めろ、オギコ。お前がいると良くなるものも悪化するだろ」
「なんで？なんでオギコがいるとワルくなるんだ？」
そう言うとこだよと黒桜さんがオギコさんを睨んだ。
看病してくれる黒桜さんに感謝しかない。男所帯で頼れる女性と言えば黒桜さんしかいない状況。他にも女性はいるみたいだけど(桓騎将軍の側に)。あの女性達にはお世話になりたくない。
「体調はいかがですか？」
「摩論さん…。」
すいませんと体を起こそうとする私を、「どうぞそのまま横になっていて下さい」と摩論さんは手で制した。
「慣れない環境のせいで体に負担がかかったようですね。怪我もまだ完治してないと言うのに……。そうそう黒桜さん、お頭が呼んでいましたよ」
「お頭が！？なんで早く言わないんだ！」
「早くと言われましても、私がここに来たのは今ですし」
その言葉に苦笑する摩論さん。黒桜さんは嬉しそうに、私の寝台でゴロゴロと転がっているオギコさんの首根っこを乱暴に掴むと、半ば引きずるようにテントを後にして行った。
遠くでオギコさんが何かを叫んでいる声が聞こえた。
「黒桜さんも可哀想に、貴女の病状を知りたくてお頭が呼んだと言うのに、」
「え…。桓騎将軍が？」
「意外ですか？」
「はい…。だって私、桓騎将軍に嫌われていると思っていましたから…。」
ここに連れて来られたその日に脅され。嫌だと拒否すれば拷問にかけると言われた。挙げ句の果てには自分を翻弄するのが父上の元に帰らせてやる条件だ、と訳が分からない事を言われ。
そしてこの間のテントでの一件。
バカにしたり、嫌な気分にさせられたり。
「なるほど。それでお頭に嫌われていると、そう言いたいのですね」
「そう思うのが普通じゃないんですか…？」
「普段のお頭に関しては理解出来ない行動が多々見受けられますが。貴女に関して言うなら、分かりやすい。その一言につきます」
今まであった出来事を話す私に、摩論さんは少しだけ笑った。
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bluemoon(プロフ) - うーちゃんさん» 今晩は。只今編集作業をしている最中で、終わり次第パスワードを外させて頂きます。ご迷惑をおかけ致しますがお待ち頂けますようお願い致します。メッセージありがとうございますね。 (2022年6月15日 20時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
うーちゃん(プロフ) - こんにちは☺︎ 4から見たいのですがパスワードがかかっており見れません(>_<) 教えていただけませんか？すごく面白くて一気読みしてしまいました！ (2022年6月15日 6時) (レス) id: ff65ffef2e (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - おはようございます。体調だいぶ良くなりました。お気遣いありがとうございます。書きたい衝動になっているので、自分のペースで更新していきたいと思います。コメントありがとうございました(*^^*) (2019年8月17日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
Mimina(プロフ) - こんばんわ！体調大丈夫ですか？心配です。元気なったらまた素敵なお話楽しみにしています！ゆっくり休んでくださいね！ (2019年8月17日 0時) (レス) id: 4c3be01646 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Miminaさん» 返信遅くなってごめんなさい。ちょっと体調を崩してしまって、申し訳ありません。何回も読んでいただいてありがとうございます！更新頑張らないとですね。ありがとうございました。 (2019年7月31日 5時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年6月9日 7時
