316.二十日目。4 政side ページ28
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次々と陥落する城。藨公将軍討ち死にの報告が王宮内に届き、二千の兵がそこを脱して咸陽に向かっていると。だが、どこからか噂を聞きつけた咸陽内にて、一部暴動騒ぎが起きた。�獎�陽が落ちる�瓩箸領�布も起こり、多くの市民が自国を捨て逃げ出そうとしている。
もはや収拾のつかない状況。
だからこそ、この好機を狙ってくる男は身内内にもいる。丞相呂不韋、王弟反乱の時から奴は密かに裏で暗躍していた。俺を退け、自分が玉座に座るための根回しは周到で腹黒い男。
呂不韋は必ず動く。
「大王っ！？」
新たな策を模索し、忙しなく廊を歩いてくる昌平君の前に進み出た。俺が何故ここにいるのかわからない様子の昌平君に、俺の策を伝えるため。
守備戦に活路はなく、今の状況から考えれば内から崩れるのも時間の問題。頼みの綱の藨公将軍を失った今、俺達ができる唯一の手。
「……大王その手とは？」
「��蕞�瓩澄�
南道の終着地にある城��蕞�瓠Ｒ�陽の喉元に位置する蕞は、渭水があり蕞を落とさねば咸陽に進めない。多くの兵を戦場に送り、残っているのは一般市民のみ。人口も多く、今李牧軍と戦えるのは彼らしかいない。戦場経験のない一般人に、対するのは敵軍精鋭部隊。
人心に火をつけられるのは、大将軍級の武将が必要だと昌平君の危惧する言葉。
ならば、一人だけ残っている。
ここ、咸陽にて。
懐かしい御者の音。舗装されてない悪路を全速力で走らせる。久しぶりに見る外の景色は新鮮で、腰に付けた帯剣の重みに、あの日の光景を思い出す。
全ては王弟反乱から始まった。力のなかった俺が信に出会い、多くの家臣に支えられ、山の民という頼もしい仲間と同盟を結ぶ事もできた。
そして何より、A…お前に出会ったことだ。
全てを賭けてでも守りたいもの。お前の為なら、国王であっても命を投げ出す覚悟が俺にはある。それほどまでに愛しく、お前が俺の前からいなくなるのが怖い。大切で、お前の代わりなどどこにもいない。
「大王様…！」
「準備は整ったか、出陣だ！！」
傍にいる昌文君に名前を呼ばれ、目指す場所は蕞。
信と行動を共にしているなら、Aも必ずそこにいる。
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bluemoon(プロフ) - イルカさん» コメントありがとうございます。推しが同じ読者様に会えて嬉しいです。花嫁本編では王騎将軍の救済ルートを避けてしまったので、中編集で幸せになっていただきたいと思います。王騎将軍とのお話久しぶりに書く気がします。まずは花嫁8ですね。頑張ります！ (2020年12月27日 8時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - 私は王騎将軍オシなのですっごく楽しみです！！シリーズ8も楽しみにしてます。 (2020年12月26日 23時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - ノンさん» テストお疲れ様でした。アニメ楽しみですね！どんな声優さんが演じてくれるのか、情報を解禁されるのもワクワクしますね。私ももう少しでお仕事が長いお休みに入るので、更新頑張ります！作品に遊びに来ていただいてありがとうございます。 (2020年12月21日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 執筆活動お疲れ様です！！無事にテストが終わりゆっくりできる時間が出来たので小説を読みに来ました！これからの展開が楽しみです！春にはキングダムのアニメ3期も再開されるので今からキングダム熱を上げています笑笑 (2020年12月21日 17時) (レス) id: a804f7d386 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Tomoyoさん» お久しぶりです。三連休ですか、いいですね。明日から私はまた仕事です…。時間を見つけてこれから更新頑張りたいと思います！コメントありがとうございます。 (2020年11月22日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2020年6月20日 15時
