14.嫉妬。 政side ページ14
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「あの、大王様。私に用事とはなんでしょうか…。」
呼ばれていながら、肝心の俺が何も話さない事に漂は戸惑っている様子。
だが、俺自身もこれから何をしようしてるのか、自分でも分からない。
「お前とAはどういう関係だ？ただの同郷の馴染みだけではないのだろう？」
「それは…。」
「はっきり言え」
俺がそう尋ねても漂は黙ったまま。
本音が言えないなら、吐かせるまで
目の前の帳を上げ、寝台で眠っているAの姿を見せれば漂の顔色が変わった。従順な配下ではなく、俺を睨み付けてくる目は鋭く。怒りの感情が見てわかる。
「…Aに、何をしたんですか？」
「何も。強いて言うなら抱いてやろうとしただけだ」
「なっ…！」
眠っているAの頬を撫でる俺に、「Aに触れないで下さい！」と漂は言う。膝の上できつく握った拳は怒りで震え、今にも殴りかかりそうになる自分を必死で抑えているようだった。
「俺に意見を言える立場か？」
「お言葉を返すようですが。大王様ほどのお方なら、何も身分の低いAを相手にしなくても、もっと相応しい相手がいるはずです。なぜ、Aなんですか？」
なぜと聞かれても、答えなどない。
嫌いと拒まれて、腹が立ったのはなぜだ？漂と間違えられ、挙げ句の果てには「信」と言う男の名を呼びAは助けを求めた。
自分の中に渦巻く黒い感情。
「ん…。」
「目が覚めたか？」
「ここは…？え…漂が二人…？」
キョロキョロと周りを見渡していたAが、俺と漂を交互に見て目を擦る。
瓜二つの俺と漂。
「A！」
「漂…！」
容姿は同じでも。Aが俺に接する態度と、漂に接する態度は同じではない。
漂の名前を呼んで俺の側を離れて行くA。
安心仕切った表情に、また沸き上がる感情。
この感情の名前を俺は知っている。
俺が誰かに抱く事はないと思っていた感情。
多分これは、嫉妬だ。
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ノア - 初めまして、この作品の王騎様と夢主の絡みが好きで毎月読み返しておりました。読み手に戻られることを考えていらっしゃるとお伺いしましたが是非とも見れる形に残しては頂けないでしょうか。毎回癒されながら拝見させていただいておりました。 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: c471de6204 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ω` )/(プロフ) - おもしろかったです。続きは見れないんですか？ (2022年7月31日 9時) (レス) id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
i05x09(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて読み進めていたのですが、続きはもう読めないのでしょうか…？ (2022年7月30日 19時) (レス) id: a85be77842 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 凌さん» 160�兪宛紊塙佑┐討�話し書いています。ですが、読者様のお好きな設定で読んでいただければ。コメントありがとうございます。 (2020年7月4日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 主人公の身長はどのくらいですか？ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年4月28日 0時
