12.興味。 政side ページ12
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「昌文君。漂はどこに行った？アイツの話が聞きたい」
宮中の中にあっても、僅かな者しか知らない隠れ家的な建物。その一室で、大王である俺は人目を避けるように身を隠していた。
王位についたのは俺が13の時。子供の俺に執政ができるわけもなく、俺はただ王座に在る飾りとなった。日々起こる朝廷での大臣達の私利私欲にまみれた権力争い。隙などみせようものなら、即座に王位は奪われる。
誰もが王の座を狙っている。
それは身内であっても例外ではない。
現段階で俺の命を狙っているのは異母弟。ヤツは身分の低い人間を嫌う。俺の母親は王族の血が流れていない舞妓。正統な後継者でもない俺が王位に就いているのが、ヤツには我慢ならないのだろう。
「その、申し上げにくいのですが…。」
「構わん。言え」
「実は、この宮中に連れ帰ってきたのは漂だけではないのです」
「どういう事だ？」
「宮中内は王位の座をめぐり内紛が勃発しております。大王の命を狙う輩は大勢。それはお付きの者も例外ではなく、」
「成る程な…。つまりは召使いであっても金さえ握らされれば、反旗を翻すと言うことか」
「幸い漂と共に連れ帰って来たAと言うおなごは、世間に疎いと言いますか。少々変わっておりまして。召使いで使えぬようなら大王様の妾にと連れ帰ってきたのですが…。その、」
モゴモゴと歯切れの悪い昌文君に、若干の苛立ち。言いたいことはさっさと話せと一喝すると
「恐れ多い事ですが大王様の妾を拒んだのです」
妾を拒む？
身分の賤しいモノが王族の妾になるのを？
なに不自由ない贅沢な暮らしが約束されているモノを自ら拒むとは。
「面白いな」
「大王様？」
「そいつをここに連れて来い」
「ですが、」
「昌文君、二度も同じ事を言わせるな。俺は連れて来いと言ったんだ」
拒むと言うなら力づくでも手懐けてやるまで。
お前に会うまではそう思っていたのに、まさか俺がその立場になるとは、誰が予想できただろう。
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ノア - 初めまして、この作品の王騎様と夢主の絡みが好きで毎月読み返しておりました。読み手に戻られることを考えていらっしゃるとお伺いしましたが是非とも見れる形に残しては頂けないでしょうか。毎回癒されながら拝見させていただいておりました。 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: c471de6204 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ω` )/(プロフ) - おもしろかったです。続きは見れないんですか？ (2022年7月31日 9時) (レス) id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
i05x09(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて読み進めていたのですが、続きはもう読めないのでしょうか…？ (2022年7月30日 19時) (レス) id: a85be77842 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 凌さん» 160�兪宛紊塙佑┐討�話し書いています。ですが、読者様のお好きな設定で読んでいただければ。コメントありがとうございます。 (2020年7月4日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 主人公の身長はどのくらいですか？ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年4月28日 0時
