最終回 ページ42
夏休みが明け
学校が始まった。
夏休み中の課題や全国大会で
色々忙しかったものの
そのせいかとても短く感じた。
そして新生立海女子サッカー部のキャプテンに選ばれた咲美は忙しなく働き、今日もチームを引っ張っていた…
「咲美ちゃん、
今日は中々いい感じだったじゃない？」
「そうですね。
ですがフォーメーションが不安です。
もう少し調整を加えましょうか」
「ん、フォーメーションね。」
最初こそ不安だらけだったこの仕事も
咲美を信頼している部員たちの支えもあり
今では様になっていた。
自分に松風や円堂のようなカリスマ性はない。
しかし任された分は最後までやり切ろう。
自分らしく、そしてこのチームの個性を無くさないように…
そんな咲美は幸村から呼び出され
屋上庭園にやって来た…
「幸村さん」
「あ、彪狼さん…！
ごめんね、急に呼び出したりして」
「いえ、構いませんよ。
それで…どうしたんです？」
「…うん、」
そこには既に幸村がいたものの
幸村の様子は緊張気味で咲美は？を浮かべ
“幸村さん？”と柔らかい声で問う。
すると幸村は緊張気味な顔で
少し瞳を震わせながら口を開いた。
「俺…こういうのは初めてだから
上手く言えるかわからないけれど…」
「……」
「俺は君が…彪狼さんが好きなんだ」
「！！幸村さ…」
「一目惚れ…だったんだ。
でも、君と話して、試合を見て
どんどん君に惹かれて行くんだ…」
凛とした…だが少し震えた声で告白をする幸村に咲美は唖然とし、目を見開いたまま彼を見つめる。
「彪狼さん…
これが君を困らせていることは承知している。
でも言わせて欲しい…でなければ、俺は…」
しかし苦しげに告白してくる幸村に
咲美は居たたまれなくなり強く握りしめている彼の手をそっと握った…
「！彪狼さん…？」
「…あなたの気持ちは充分に伝わりました…。
ですから、もうそのような顔をするのはやめて下さい…。」
ドクドクと心臓が高鳴る…
咲美自身、
もうその気持ちの正体に気付いているが…
その気持ちを過去の自分が否定する。
人間以下の存在だった自分に
彼の気持ちに応えていいのか…と、
しかし幸村なら…
こんな自分でも受け入れてくれるかもしれない。
過去は過去。
今は今…
そう結論付け咲美は顔を上げた…
「あなたの気持ち…応えさせていただきます」
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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