第15話〜仕事〜 ページ17
「あ、おはよう彪狼さん」
「幸村さん、おはようございます。
今日も良い天気ですね。」
委員会の仕事を続けていると
いつもより少し遅めに幸村が登校して来た。
挨拶してきた彼に挨拶を返すと幸村の着ている制服を見渡す。
「幸村さんは
制服をきちんと着ているのですね。
カッコいいですよ。」
「！！」
ネクタイやボタンなどチェックし
咲美は問題ないと確認すると
幸村を見て微笑んだ。
その言葉と微笑みに
幸村は頬を赤らめ頬を緩めた。
“あ、ありがとう……”と照れながらも言おうとした時、“咲美ー！”と少女の声が響いた。
「あ、琴さん。おはようございます。」
「おはよー！」
「(菜花…っ！！)」
幸村は咲美との時間を邪魔され
ギリッと奥歯を噛み締めた。
「……はい。
制服や髪型に問題はありませんね。
通っても大丈夫ですよ。」
「ありがと！
それじゃ咲美、また後でやんね！」
「はい。
さあ、幸村さんも早く教室へ行かなければ
遅刻してしまいますよ。」
「！あ、うん。
それじゃあ彪狼さん、またね。」
「はい。
今日も一日頑張りましょうね」
だが幸村は彼女の言葉ですぐに機嫌を良くし
上機嫌で教室へと向かった。
咲美はその姿に？を浮かべるも
“機嫌が良くなってよかった”と微笑み
仕事へと戻った。
ーーーーーーーーーーーーー
1時間目が終わると
“彪狼さん”ととある女子生徒に呼ばれ
咲美は顔を上げた。
「仁王くんが呼んでるよ〜」
「(ニオウ？)
はい、今そちらへ行きますね。」
咲美は聞き覚えのない名前に？を浮かべるも
自分に用のある者を放ってはおけないと
席を立って教室の出入り口に向かった。
教室の扉の前には
今朝、制服のチェックを行った銀髪の彼がおり
咲美は少しばかり驚いた。
「もし。」
「！おー、来なさったか。
ほい、頼まれたもんじゃ。」
「まあ、もう終えられたのですね。
……たしかに受け取りました。
次からはお気をつけてくださいね。」
銀髪の彼…仁王から紙を受け取ると
咲美は微笑んでそれをファイルに挟んだ。
これで用は終わったと教室へ戻ろうとすると
仁王から“あ、ちょお待ちんしゃい”と留められた。
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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