社会人×大学生 久美、鈴花、美穂 ページ39
鈴花side
なんとか一命を取り留めたが、ショックを受けるのはここからだった
あれから毎日病院に顔を出すようになった
中々目を覚まさない姉
昔の元気の良さからは想像できないほどにおとなしくて
いろんな機械に繋がれていて、、
ほんとに記憶が無くなるなんてあるのだろうか
ふと振り返ると、少し前の電話で誰ですか?なんて言われたことを思い出した
あの時はふざけているのだと思ったが、あれは確かに記憶がなく分かっていなかったのかもしれない
そう考えると少し怖くなった
コンコンッ
渡「失礼します。交換の時間でして」
テキパキと点滴を交換していた
鈴「あの、、姉の記憶って、、どのくらい残っているんですか、、?」
渡「そうですね、、日によって違うんですけど、時々回診の予定とか、人の名前が分かんなくなるみたいです。」
鈴「姉は今まですごい健康だったんです、、こんなことってあるんですか。、?」
渡「そうですね、、中にはいらっしゃいます。多大なストレスを受けていたり、過去のトラウマだったり、理由は様々ですが、、」
鈴「っ、」
過去のトラウマ、、
私は小さかったから、お姉ちゃんは私を守ってくれたことと引き換えに、確実に心体共に深い傷をおっていた、、
なのに、そんな素振り一度もなかった
原因は親の虐待
シングルファザーとして育ててくれていた父親は、いつしかストレスを姉に向けるようになっていた
機嫌が悪くなると、お皿やコップが割れること、暴力だって当たり前だった
父親が怒鳴るたび、姉は私を必死で守ってくれた
だけどそんな親とはとっくに縁を切ってるし
久美さんと出会って本当に変わった
素で笑うようになったし、久美さんを大事にしていた
なんで今になって
渡邉さんと話しているとAの手が動いた
顔を覗き込むと、ゆっくりと目が開いた
鈴「お姉ちゃん!!心配したんだよ!!」
貴「すず、?」
鈴「そうだよ!私だよ!分かる?」
貴「分かるよ。へんなの笑」
鈴「よかった、本当によかった」
貴「何で泣いてるの?どっかいたい?」
その日は久美さんも呼んで、みんなで笑ってお話ししてたのに
翌朝行くともはや別人になっていた
貴「はぁっはぁっ、、」
渡「Aちゃん?」
鈴「お姉ちゃん、大丈夫?」
貴「っ!!やめて!!」
目を見開いて、力一杯押しのけられる
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しゅう(プロフ) - 千星さん» コメントありがとうございます。すごく嬉しいです! (2022年12月6日 23時) (レス) id: 3e9bf8b6aa (このIDを非表示/違反報告)
千星(プロフ) - 更新待ってます、 (2022年12月2日 0時) (レス) id: cdfbe05b8e (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 予防接種が毎年あるという設定で、いっつも号泣で暴れる夢主に注射をやらせるというお話がみたいです!!日向坂でお願いします!! (2022年10月26日 0時) (レス) id: abc591b017 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 『後追い』の続きが見たいです!できたらお願いします! (2022年10月22日 20時) (レス) id: 564861e755 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 楽屋で吐いたりして体調悪そうにしている5期最年少の夢主を病院に連れて行くとストレス性胃腸炎と診断されて看病してもらう話が見たいです! なぎさつと彩ちゃん、美空ちゃんでお願いします! (2022年10月22日 0時) (レス) id: eb67f4d123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅう | 作成日時:2022年7月7日 23時