最前列へXII

幼馴染は最高で最悪　山下さんと田村さん ページ37

山下side

放課後帰ろうと靴を履き替えようとしていると声をかけられた
貴「あのっ、すいません」

山「、？私ですか？」

振り返ってみると、話したことない、、名札の色からして一個下の子がいた

貴「はい！いきなりで申し訳ないんですけど、私、美月先輩が好きです!」

山「え？」

今確かに好きって聞こえたけど、どんなにみても覚えがない、、

貴「ほんと、意味わかんないですよね笑 返事はすぐじゃなくていいので。あっ！えっと1年の〇〇Aって言います！失礼します！」

その子はそのまま走っていった


貴方side

うわー、めっちゃ緊張した

話せたことに感動してるし、心臓がバクバクしてる

多分っていうか、確実に忘れられてたけど、それでもいい
また会えただけでめっちゃラッキーじゃん！！
勉強頑張ってよかった


一年前
花火大会で初めて美月先輩と出会った

貴「かき氷うま！」

田「Aいちごなのに練乳かけないの？」

貴「甘くなるからいらない〜」

田「それが美味しいのに笑」

貴「真佑のポテトちょうだい！」

田「じゃー、かき氷ちょーだい」

幼馴染の真佑とは腐れ縁で、この花火大会も一緒に来るのは何回目ってくらい

いつもの定位置へ向かう途中

貴「わっ、」
ぶつかってきた子供を避けたはずが、バランスを崩してしまって

前から歩いてきた女の人にかき氷をかけてしまった

貴「ごめんなさい！！大丈夫、、じゃないですよね！！」

綺麗な浴衣なのに、右肩らへんが、、

貴「ごめんなさい！！どうしよ」

田「ごめんなさい！！これ使ったら取れるかな」

真佑が持ってたウェットティッシュや、ハンカチでどうにか対応する

山「大丈夫大丈夫。これくらい平気です。それに、暑かったから涼しくなったよ笑 かき氷減らしちゃってごめんね笑」

貴「、、」

田「何ぼーっとしてんの！しっかり誤って！」

貴「あっ、本当にごめんなさい！！」

山「いえいえ、」

？「美月〜？」

山「今行く〜！ごめんね。これよかったら2人で食べて！」

田「いやいや、悪いです」

山「ちょっと買いすぎちゃったなって思ったから笑 ね？」

貴田「ありがとうございます！」

その時もらったベビーカステラは今までで1番美味しかった

っていうのがあって、完全に一目惚れしたってわけです

その夜
田「なにー？急に来て」
貴「ついに！美月先輩に話しかけた！！」

田「美月先輩って、Aがかき氷ぶっかけた？笑笑」

貴「やめてよ、それ一生の後悔なんだから」

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