夏の風物詩 ページ10
しるこ「うわーやだやだやだ来ないで！！」
ミントス「えっちょっ来ないでしるこさんやばいやばいっうわー！！！」
秋の足音が聞こえる夏の終わり。ふたりの悲鳴が深山荘を震わせた。
かるてと「うわ、なに。」
広間でAとパン生地をロールパンに成形していたかるてっとは声のした二階へ視線を向けた。
「どうしたんですかねえ……。」
Aはさして気にする様子もなくパン生地に夢中になっている。
「かるてっとさん、卵液お願いします。」
かるてっとが卵黄をロールパンに塗る。これを塗ると綺麗な焼き色と艶が出る。
かるてと「はいはい。お、これ成形うま。」
「慣れてきました。そう難しい形でもないですし。」
そう言いつつもAは得意げにパン生地をこねている。
しるこ「うあーーーちょっとタイム！一回休憩しよ！ね！」
またしてもしるこの声が聞こえてきた。
かるてと「今しるこさんのこと完全に忘れてた。」
「それよりもそろそろロールパン第一号が焼きあがるんじゃないですか？様子見てきますね。」
Aが立ち上がった。半袖の白いTシャツには駄菓子のイラストがプリントされている。
かるてと「今日のAはやけに塩じゃん。」
「えー、そうですかぁ？」
オーブンを覗き込みながら生返事をする。
「かるてっとさん、どうしよう。めちゃめちゃ美味しそう。」
Aの顔を見ずともワクワクしているのが分かる声音だ。
かるてと「お、マジ？俺も見たい。」
既に広間には幸せの香りが広がっていた。
「うえっ、」
かるてと「おーほんとだ、めっちゃ美味そうじゃん。」
「……重い……。」
Aの頭の上に片手を乗せ、その上に顎を乗せたかるてっとにAは不満を漏らした。
かるてっとのもう片手がAの腹元から腰にかけてのびる。
しるこ「はー怖かった……怖かった……。」
しるこが階段を降りる途中から、あたりに漂うふんわりとした温かい香りに包まれた。
しるこ「なんかいい匂いがする……パン？」
キッチンを覗くと、そこでは＿＿＿。
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まめこ(プロフ) - そらなぁさん» そらなぁさん、コメントありがとうございます！レス遅くなりすみません！発想を褒めてくださりありがとうございます！予定の調子が良ければ今月中にまた更新できると思いますので今後ともよろしくお願いいたします〜！ (2021年3月12日 21時) (
レス) id: 3aefbeea6b (このIDを非表示/違反報告)
そらなぁ - コメント失礼します。もう、読んでいてめちゃくちゃ楽しいです！bintrollのシェアハウスなんて私だったら絶対思いつかない設定なので、尊敬しながら読んでいます。体に気をつけながら更新頑張って下さい。 (2021年3月4日 23時) (レス) id: 9b06ee166f (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - ひめかさん» ひめかさん、初コメントありがとうございます！嬉しいです！色々立て込んでいて更新が遅れている状況ですが、ひめかさんからコメントも頂いたのでできる限り近いうちに更新しますね！本当にありがとうございます！ (2021年3月1日 20時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ひめか - 初めてコメントさせていただきます！キュンキュンしながら楽しませていただいております(^^)これからも楽しみにしてます！ (2021年2月25日 15時) (レス) id: 45f6c41ced (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - 言いそびれました！私もBinTRoLL大好きです！！！笑 この作品にたどり着いてくださり、誠にありがとうございます！ (2021年1月29日 15時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ | 作成日時：2020年9月6日 14時
