びんとろシェアハウス！！

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「い、いちはちさん！起きてください！」


ミントス「いちはちさーんそろそろ起きないとまずいんじゃないですかー？」



Aの焦りとは裏腹にミントスの声はこれ以上ないくらいに楽しそうだ。


ミントス「はーち、なーな、ろーく……。」


カウントはとうとう１桁になっている。




その時、部屋の中からいちはちの呻くような声が聞こえた。

いちはち「う〜……。」


ミントス「お。起きましたかね？」


「いちはちさん！コタツの約束です！」



いちはち「う……今起きる……。」


眠そうな声で小さく返ってきた返事に胸を撫でおろす。



ミントス「起きてよかったですね、Aさん。」


「ありがとうございました、おかげで今日のうちにコタツを出せそうです。」



ミントス「人手は足りてます？もしあれなら俺手伝いますけど。」


ガチャリ。いちはちの部屋の扉が開いた。


いちはち「おはよ……。Aさん、ミンベンさん……。」



ミントス「おはよう……って時間ですかね？そろそろ10時ですけど。」


「起きた時が朝です。おはようございます。」



Aがにこにこ笑った。


扉が無事だったのがさぞ嬉しかったらしい。



ミントス「そんなに心配しなくても、本当に扉を蹴破ったりはしないので安心してくださいね、Aさん。」

ミントスは笑いながら言った。


「も、もちろん分かってました。」


そう言いつつ目が泳いでいるAの様子にミントスは内心「絶対信じてなかったやん」と突っ込んだ。


いちはち「絶対信じてなかったでしょ、Aさんが焦ってる声聞こえてた。」



「聞こえてたならもう少し早く起きてください〜っ！」


ミントス「間違いないですね。」

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