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秋雨のころ ページ22

ザーザーと雨音響く今日この頃、いちはちはじっと窓の外を見つめているAに軽いデジャブを感じながらもレンジでチンしたほうじ茶ラテを口に運んだ。



いちはち「そんなに端っこにいたら寒くない?」



「……。」



対するAは心ここにあらずと言った様子で窓の外を見つめ続けている。


いちはち「あれ、Aちゃん?Aさーん?」



「っ、はい!なにか、ごめんなさいぼーっとしてて聞いてないです!」


謝りように少し笑いながらほうじ茶ラテの入ったマグカップを手で包み込む。



いちはち「そんなに端っこにいたら寒くない?Aちゃんもほうじ茶ラテ飲む?」



まあ、ほうじ茶ラテ自体を作ったのはAなのだが。




「じゃあ、お願いしようかな。いちはちさんがほうじ茶ラテ飲んでくれるの嬉しいです。」


いちはち「だって美味しいんだもん。簡単にできるのにこんなに美味しいのやばいでしょ。」


マグカップにラテを注ぎ、電子レンジで数十秒加熱する。



いちはち「はい、どうぞ。」


「ありがとうございます。」




ふーふーと息を吹きかけながらもAの視線は外へ向けられている。


つられていちはちも外を見る。



いちはち「前にも雨見つめてたことあったよね。そんなに好きなの?」



Aがふと笑みを零した。




「……好きですよ。地面に勢いよくぶつかる雨が特に。昔に体が冷えるまでずっと見つめていたのを思い出します。」



Aのちいさくまだ指先の丸い手がマグカップを包み込んだ。



「……雨の音はゆらぎの音です。」


Aがひとつ身震いをした。



いちはち「体冷えたんじゃない?暖房の温度上げる?」




「ううん、これ飲んだら大丈夫。もっと寒くなってきたらコタツも出しましょう。」




いちはちはコタツという素晴らしい響きに瞳を輝かせた。

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まめこ(プロフ) - そらなぁさん» そらなぁさん、コメントありがとうございます!レス遅くなりすみません!発想を褒めてくださりありがとうございます!予定の調子が良ければ今月中にまた更新できると思いますので今後ともよろしくお願いいたします〜! (2021年3月12日 21時) (レス) id: 3aefbeea6b (このIDを非表示/違反報告)
そらなぁ - コメント失礼します。もう、読んでいてめちゃくちゃ楽しいです!bintrollのシェアハウスなんて私だったら絶対思いつかない設定なので、尊敬しながら読んでいます。体に気をつけながら更新頑張って下さい。 (2021年3月4日 23時) (レス) id: 9b06ee166f (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - ひめかさん» ひめかさん、初コメントありがとうございます!嬉しいです!色々立て込んでいて更新が遅れている状況ですが、ひめかさんからコメントも頂いたのでできる限り近いうちに更新しますね!本当にありがとうございます! (2021年3月1日 20時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ひめか - 初めてコメントさせていただきます!キュンキュンしながら楽しませていただいております(^^)これからも楽しみにしてます! (2021年2月25日 15時) (レス) id: 45f6c41ced (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - 言いそびれました!私もBinTRoLL大好きです!!!笑 この作品にたどり着いてくださり、誠にありがとうございます! (2021年1月29日 15時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめこ | 作成日時:2020年9月6日 14時

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