びんとろシェアハウス！！

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花江「しーるーこさーん！遊びましょー！」

扉を開けずとも聞こえる花江の声に揃って苦笑した。


しるこ「はーあーいー。」


ガチャリと扉を開けると、書籍・映画レンタルショップの袋を持った花江と先生がニコニコと立っていた。



「何故か嫌な予感がするんですが……。」

しるこ「同感……。」


かるてと「とりあえずどうぞ、まだ外暑いですし。」


花江「外からも思ってたんだけど何か作ってた？いい匂いがする。」

「バターロールですよ。作ったのでいかがですか？」


Aは成形の完了した第二弾バターロールをオーブンにセットした。


花江と先生がバターロールを手に取った。

先生「うっま！毎朝これ食べたら一生幸せじゃん！」



しるこ「今日は急にどうしたの？」

何かあった？としるこが聞くと、先生がニヤッと笑った。


先生「いやーそれがさあ、もう夏も終わりが近いじゃん？まだやってない事あるでしょ。」



しるこ「プールとか？」

「あーそういえば行ってないですね、プール行くまでに倒れちゃいそうなくらい暑かったし。」

かるてと「せめて海だろ。」


かるてっとの突っ込みにしるこがポンと手を叩いた。


しるこ「ああそっか！」

「海に行くってそれ県外へ出ると同義ですからね、ちょっと面倒で。」


花江「東京は海あるからね！まあでも不正解！プールでも海でもありません！」


「かき氷！」

かるてと「すいか割り！」

ミントス「カレー！」

しるこ「カレー……？」


ミントスの言葉に皆が止まる。


「熱い日に辛いものを食べる的な……そういうアレ……？」

ミントス「いや、夏野菜カレーです。」


しるこ「給食であったよね。」

「ありましたね、茄子とかピーマンとか……トマトとか！入っててひき肉の。」


かるてと「単純に茄子とピーマンを素揚げにして付け合わせにして食べるのも美味いっすよ。」

「あー素揚げするときって大抵揚げ浸しも作りますよね。白ごまは入れる派ですか？」

しるこ「うちは入れない派ー。」

かるてと「俺は入れる派。」


今日は妙に話が脱線する。


花江「うーん食べたくなるけど不正解！そろそろ正解言うよ？普通にこの袋見たら分かりそうなもんだけどな……正解は、ホラー映画です！」


かるてと「ホラー……。」

ミントス「映画……。」


しるこ、A「「やっぱり……。」」



しることAの声が重なった。

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