薄桜鬼 涙は伸ばした手をすり抜けて〜貴方に触れたくて〜

第16話:関係ない ページ17

かれこれ数日が経った。

A)あぁ〜…退屈だ…

未だにこの場を出ていない私は退屈だった。
見張りもずっといる。

原田)いい加減逃げようとか考えるの止めればいいんだけどな。

A)私がここにいる意味もないのに出させてくれないのは貴方たちです。口封じか何か知りませんけど。

原田)…しょうがねぇんだよ。

まあいいや。
もうじき出ようと思ってるし。

A)…こんなところにずっと居ても無意味だし…

私は千鶴ちゃんみたいに物わかりは良くないんだ。
馬鹿って言うほど馬鹿でもないが。

A)それでもこの人たちは探しに来るだろうな。

面倒な人たちだから。

千鶴)原田さん！！

原田)どうした？千鶴。

千鶴)風間さんたちが！！

A)…風間…？

原田)何だと！！行ってくる！お前たちは此処から出るんじゃねぇぞ！！

原田さんは私たちにそう言って出ていった。

A)風間…

千鶴)…また…

そいつは此処に何回も来ているらしい。

A)…私も行くか。

千鶴)Aさん！？此処から出るなって言われたじゃないですか！！

A)私には関係ないね。此処に居ても暇なだけだし。

千鶴)Aさん！！

私は千鶴の言葉を無視してこの場から出ていった。

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