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そう言って電話を切ってしまった諸伏さん。
「なんだったんだ…」
以外にお節介な人なんだな。
市役所……行ってみるか
重い腰をあげ、求人誌を棚に戻して市役所を目指して歩き出す。
長い待ち時間を経て職員さんに詳しく話を聞くと、私は様々な支援を受けられるようだった。
「大学生になれる……?」
ずっと夢だった大学生。
もう遅いかな、浮いちゃうかも。
でも……
「なれるんだったらなった方がお得だよね。」
手に職を付けるために選んだのは専短期大学。
「事務系なら…」
簿記などの経理に使える資格を取ることを目標に選んだ大学で必死に勉強した。
もちろん浮きに浮きまくって友達、
と呼べる人は2.3人しかできなかった。
それでも勉強ができるのが嬉しかった。
ニュースで見たことある、犯罪者だ、と陰口もたくさん言われた。
桃花のことを恨みそうになったこともある。
でも桃花を見捨てられなかったのも私で、助けてあげられなかったのも私だ。
耐え延びてやろうと決めた。
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作者名:ひねり揚げ | 作成日時:2023年3月14日 10時