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男好き71 ページ26

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こいつも、何か、知っている…


鬼は固まっている私をまじまじと見つめる。




「その簪…見覚えがあるぞ?

……………あぁ、そうか!君が彼が言っていた女性なのか!」



この簪を見たことがある?


彼が言っていた、女性?



何、何を言っているのだ。




情報量が少なすぎて、何も読み取る事が出来ない。





「今のままでも君は魅力的だが、その血を持ち合わせているとは…。


彼が君に依存するのも無理ないなぁ」



『訳の分からない事ばかり、言わないでくれませんか』


私の言葉を無視して、一人、話を続ける。






「でもなぁ、俺は彼の事はあまり好きじゃないからなぁ」



「俺のものにしてもいいだろう、無駄に焦らしている彼が悪いんだ」



「そうだ、そうしよう。

だが、今はまだその時じゃない、もっと、もっと熟さないと」



そうぶつぶつ呟きながら、不吉な笑みを浮かべ、私を見る。




その目で、内臓がえぐり出されていく様な、そんな感覚が体を走った。




混乱して、頭が追いつかない。


一度、整理しよう。



鬼が言っていたのは…


彼、簪………いや…かんざ、し…………………?




何故こいつが簪の事を知っているの?
 
あれは、お姉ちゃんの…









『…うッ』


首筋に痛みが走った。


鬼が私の首に噛み付いたのだ。
 


油断、した、



刀を振りかざそうとしたが、鬼はすぐに牙を離し、私から距離をとった。


 




唇についた血をペロッと舐める。




「俺のものだという、印…君は彼には渡さないぞ…

骨の髄まで俺のものだ…」

 

そう言い立ち去る姿を、

私はただ、呆然と見つめる事しか出来なかった。



 



___

今日はたくさん更新しましたね〜、

という事で、三日ほど更新お休みします!


少しずつ読みたいのに!!って方、すみませんっ。

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匿名 - 濃ゆいって方言ですか? (2019年12月26日 23時) (レス) id: e1da86b5ff (このIDを非表示/違反報告)
麗優(プロフ) - ほんとですよね笑 無敵だけどいい迷惑ですね。はい、よろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 114271c2f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 猫まんまさん» あ、そうなんですか(笑)教えていただいてありがとうございます! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 麗優さん» 何で職場なんですかね、、ほんとあれは無敵スキルですよね、、これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - 伊織さん» あっ。でも、そのグループ解散しちゃって…。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: a02a4587d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 | 作成日時:2019年12月4日 22時

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