19 ページ19
「……え、」
目を疑った。というか、時が止まった。
今日、ライブやるから見においでって誘われて。大ちゃんが居て、今日は大橋くんも居て、三人でいつも通りな感じでみんなのステージを見ていた。
次で最後の曲やって時に、こじけんが「新メンバーを紹介するぜ〜！！！」ってこちらを煽って盛り上げる。
新メンバーなんて、知らんかった！と、ワクワクしながらステージを食い入るように見つめる。
『どうもー！新メンバーのせいやです！』
私が、聞き間違えるはずがない。この声は、紛れもなく誠也の声や…
唖然としている間に最後の曲は終わってしまい、そういえば聞いたことのない初めての曲だったと後で思った。
西「Aちゃん！」
「へ、」
西「大丈夫？瞬きしてへんけど」
「あ、うん…」
大「びっくりしたやんなぁ。末澤が正門らのバンドのボーカルするって」
「二人とも知ってたん？てか何で？どんな繋がり！？」
聞きたいことは山程ある。ボーカルになった経緯とか。
なんで話してくれなかったのかとか。
西「正門的にはAちゃんに話したらもう見に来てくれへんと思ったんちゃうかな。悪気はないんよ？だから怒らんといたって？」
「そんなん、怒るとか…しやんけど」
大「末澤とカラオケ行った時にたまたま正門らもカラオケ来てて、末澤の歌声聞いてバンドに入ってほしいって頼み込んだんよな？」
西「そうそう。」
「じゃあ、誠也やって分かって誘ったってこと？」
西「金髪野郎の声に惚れたんやと。こじけんも晶哉も」
「…そうなんや」
分からんでもない。誠也が歌上手なんは私も知ってる。
飲み会の二次会とかでカラオケに行くと、みんな誠也に歌って！って言うし。
何なら、大橋くんも歌が上手くて二人で歌わされたりとかしてたしなぁ。
「大橋くんも歌上手いやん、」
大「俺の声はバンド向きじゃないからなあ笑」
バンド向きの声とかあるんや…
小「マジで誠也くん最高でしたよ！」
佐「あ〜楽しかったぁ！！」
福「なんかバンドやってる〜って感じしたよなぁ！！！」
そんな、テンション高々な声が聞こえてきた。
正「A、」
真っ先に私の所へと向かって来た正門くんが、名前を呼んで微笑んだ。それだけで、泣きそうになる。悲しいとかそんなんじゃない。ただ、胸がいっぱいで。
「正門くんが一番カッコよかった…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 845人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうゆ(プロフ) - ぽやさん» 良かったです😭✨勝手に使ってすみません😂笑 (2023年4月25日 19時) (
レス) @page48 id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ぽや - ゆうゆさん» そうなんですよね😇正門くんのお話にはぎゅんぎゅんがつきものですから✌🏻書いてくれたの嬉しいですっ😖 (2023年4月25日 19時) (レス) id: dc37ea6a32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - 永瀬れみさん» こちらこそありがとうございました🥰そうなんですね！お互い頑張りましょ💓 (2023年4月25日 6時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬れみ(プロフ) - リクエストありがとうございました！私も描いてる側の人間なのでお互い頑張りましょうめっちゃキュンキュンしました！ (2023年4月24日 23時) (レス) @page47 id: 6b11212a22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - ぽやさん» 重い正門くんも、『ぎゅんぎゅん💓』も、ぽやさんとのやり取りでお話に取り込んでみようと思い書かせて頂きました🤫💕恒例行事😂これがないと始まらへん！みたいな、ねぇ💙 (2023年4月24日 22時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年3月24日 11時
