6 ページ6
正「Aさん、おはよう」
「おはようございま〜す、」
正門くんは私の顔を覗き込んで、優しく微笑んだ。
可愛いなあって、思う。誠也とはまた違うタイプで。真面目そうというか、実際礼儀正しいし。
正「ふふ、眠そう」
「朝弱いねん。」
正「女の子はメイクとかせなあかんし大変やなぁ、」
「女の子って笑 私、正門くんより年上やで？」
年齢を教え合ったわけじゃないけれど、私より若いことだけは分かる。
正「俺26ですけどAさんは？」
「にじゅうろ…っ…く！？」
誠也より年下やん！！てか、私の10個下！？
ヤバ！若っ！
そんなん自分の歳恥ずかしくて言えへんわ。
正「Aさん？」
正門くんは、早く早くって感じで待っている。そんな人の年齢聞くの、楽しいかってほど。
ちょっとウキウキ感が見え隠れしてて。
「…え〜っと、正門くんの10個くらい上かな、」
恥ずかしいとはいえ、別に彼に歳を知られたところで困ることは何もない。と、開き直った。
正「えぇ？ほんまにぃ？全然見えへん」
「そんなお世辞ええって。」
実年齢より若く見えるってよく言われる。誠也にも最初、「年下か思たわ」って言われたし。でも、今の正門くんの「全然見えへん」のトーンは絶対にお世辞トーンや。
正「俺嘘とかつかれへんタイプやから、思ったこと結構そのまま言うてまうところあって。」
「ん？うん、」
正「やからお世辞なんかとちゃうってことな。」
「…そかっ、ありがとう！」
まあね？若く見えるって言われて悪い気は全くせえへんし！素直にありがとうって言っておいた。
正「Aさん、今日の予定は？」
「予定って仕事のあとってこと？」
正「はい、」
「特にないかな、直帰ですな笑」
誠也とは毎日職場で会うけど、職場の外で会うのは週に一回か、二週間に一回程度。それ以外は基本、予定はない。
正「良かったらご飯行きません？」
「……私なんかでよければ笑」
正「良かった。じゃあ連絡先、交換しましょ」
あの時、お互い連絡先を聞くことはなくて。私達はこの時初めて連絡先を交換した。
正「仕事終わったら電話しますね？」
「りょーかいです」
感覚的にやっぱ後輩感？歳の離れた弟？親戚の男の子？
そんな感覚で接していた。
だってまさか、10歳も年下に恋をするなんて思わへんでしょ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 878人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
