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電話を切ってすぐやった。再び鳴った着信音に、一瞬肩がビクッと上がる。
「えっ、、」
表示された名前は、『末澤誠也』
「……はい」
末「……A？」
大好きな声で大好きな人に名前を呼ばれる。それだけで泣きそうになって。
「え、どうしたん？」
末「なんかさ、ジュースとまちがえて酒…のんだかも…」
「お酒！？」
誠也は心底お酒に弱く、自分から進んで飲むことは滅多になかった。そういえば話し方も、超スローやし、呂律回ってないような。
「部屋で飲んだん？」
末「んー。さっきコンビニでてきとぉに買ってきた中にはいっとったかもしれへん…」
「そんな間違いする…？とりあえず、部屋ならそのまま寝たら？」
何で誠也が電話なんかしてきたか分からんけど、私にはどうすることも出来ひんし。
末「きもちわるい、目ぇまわる、しにそう……A、たすけて…」
「助けてって言われても、」
末「へや…きて、」
勝手なことを…と思った。けど、誠也には私が酔っ払った時いつも介抱してもらってたな…
本意ではない。と自分に言い聞かせ、誠也の部屋に様子を見に行くことにした。
「大丈夫？」
テーブルの上に置かれた缶は確かにチューハイの缶やった。
末「きもちわるい…」
「とりあえず、ネクタイとかベルトとか締め付けてるやつ外したら楽になるかも、」
末「じゃあはずして」
「それは自分でやって下さい…」
末「やってやぁ」
熱い手で私の手を掴み、ベルトに掛ける。
なっ、なにを照れてんねん。介抱や、介抱…
ベルトを緩め、ネクタイを外し、シャツのボタンを二、三個外す。
末「はぁ〜めっちゃ楽。」
「よかった。じゃあ私戻るから…」
末「A、」
名前を呼ばれると同時に、引っ張られて。誠也の上に倒れ込んだ。
「わっ…なにしてっ…」
顔を上げたらすぐ近くに誠也の顔があって、慌てて身体を起こした。同じように身体を起こした誠也に、逃げないように腰に手を回されて…
向かい合わせで、私が誠也に跨っている状態で…
「…離して、末澤くん」
末「いややって言うたら、どぉすんの」
「なぁ、からかうのやめてくれへん…私の気持ち知っとるくせに」
末「からかってはないけどな。」
酔ってんのか、酔ってへんのか分からんけど、ちょっと涙目やったから酔ってるんやとは思う。
だからって、これはあかんやろ…
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ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
