26 ページ26
数週間後、大橋くんご希望の『お肉』のお店で会社の飲み会が開かれた。参加を迷ったが、大橋くんに「絶対来て下さいよ！」と念押しされ、参加。
ワイワイ楽しく飲める気分でもないし、絶対悪酔いしそう…あれから誠也とは仕事以外で会っていない。連絡もない。
仕事中は至って普通やけど、いつまで待てば良いのかも分からへん。
大「あれ〜？星宮さんソフトドリンクやん。飲まへんの？今日。」
「なんか今日悪酔いしそうやねんな、だからやめとく」
そう言うと、「じゃあ俺が責任持って送って行くんで飲みましょ！」とドリンクを取り上げられた。
そう言うことではないんやけどなぁ…
けどまぁ、一杯くらい付き合うか。
飲み会が始まって一時間程が経った。誠也は少し離れた席で、周りには女子社員が。怖がられ寄りつかれへんイメージやけど、案外モテる。案外というか、普通にモテる。
今までは気にならなかった事も、気にするようになって。
マジで私ってめんどくさい女やな。自分に嫌気がさして、グビグビとお酒を流し入れた。
分かってたのにヤケクソになって、もうあかん…と思った時には遠くの方で「星宮が潰れた〜」とだれかの声が聞こえた。
「……んーーー、揺れるぅぅ」
大「あ、起きました？」
目を覚ましたら、大橋くんの背中におんぶされていた。
「えっ！なっ、なんでっ、、ちょっ！降ろして降ろして！！」
大「うわっ、暴れたらあかんて！」
なんで！？何がどうなって、こうなった！？
「とりあえず降ろして！！」
大「大丈夫？立てるぅ？」
心配して身体を支えてくれる大橋くんの手を、やんわりと離すことに成功。
「タクシーに放り込んでくれたらよかったのに…ごめんなさい…！」
深々と頭を下げると、「責任持って送るって言うたしな〜」とニカッと笑った。
大「ほんまは末澤が飲んでへんから車で送るわって言うててんけど」
「え？」
大「あいつ急に電話掛かってきたと思ったら急用やーって。絶対彼女おると思うねんよなぁ。なっ？」
考えるって言ってから、私とは会わへんのに。そっちとは会うんやって。すごい自分でも嫌な女になっていってるのが分かって、嫌だ。
大「星宮さん？」
「えっ？あぁ、ごめん。迷惑かけたお詫びにアイスでも奢るわな？」
大「なぁーもぉー子供扱いーーー」
大橋くんはアイスを奢ると嬉しそうに食べて笑
結局、「夜道は危ないから」と家まで送ってくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 878人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
