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35やで ページ36




『いや〜まさか“手紙の彼”さんがこの国の幹部様やとは…』

「まさか“山の精霊”さんがコネちゃんの従兄弟だとは…」


「「まぁ誰も思わへんよな」」


俺は今、涼しい図書室へと移動し、コネシマとオスマンも合流していた。

涼しいのはええんやけど、エミさんもおるはずやのにあの人空気になってへん?


『あぁ〜やったらもっと字、丁寧に書いとけばよかったなぁ…』

「お前昔から字汚い方やったもんな」

『せやねん…あん時初めて書いた手紙も友達に書く感覚やったから雑になっとったし…』

「あぁ、なんかコネちゃんに字似てるなと思ったのはそれか」

「シッマの字も大概雑やけどな」


「字…?は、まさか………」


エミさんが後ろでボソボソ言っているのが聞こえてくるが、仕事で疲れているんだろう。うん、きっとそうだ。

そう思っていたかったが、案の定此方に近づいてきた。


「あの、Aさん…………」

『はぁいなんでしょうかエミさぁん!!!!』


空元気で返事する。なんか予想ついたもん、うん。

するとエミさんはそっと、俺の前にペンと紙を置いた。


「“有難う”って、ここに書いてくれませんか?」

『ん、ええで』


大体事は察したので、サラサラ〜と紙に書く。勿論、あの時急いで書いた時の字のように。

コト、とペンを置くと、ひとらんさんやオスマンさんは“?”を浮かべ、コネシマはいつも通りと言わんばかりのドヤ顔をし、
エミさんは顔を歪めた。

そしてポケットから何かを取り出し、机の上に置いた。


その紙には俺の字で、

“有難う。助かった”

と書かれていた。


「あの…これ………」


あーね。分かったわ。


『あん時渡してくれたタオルの主はエミさんやったって事やろ?』

「…です。もっと言うと、コネシマさんが私に渡してくれた時のタオルと紙です」

「あぁ、それは俺も把握済み」


多分この中で理解してないのはひとらんさんとオスマンさん。経験してないもんね、こんないざこざ。

複雑なこの交じり合いって中々理解できへんよね。


「簡単に言うと、私が山で迷った時Aさんを見つけてタオルを置いていって、それを使ったAさんがその紙とタオルをコネシマさんに渡して、それを持ったコネシマさんが私に返してくれた

っていう感じですね」


「うん…ちょっと分かりづらい…」

『説明しにくいねん…』

「複雑やなぁ」


タオルの件も手紙の件も済んだし、残りはもう図書室でダラダラして過ごしてました。



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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜!! (2019年8月6日 19時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい!!! (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます!! (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜!密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います! (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずがみ。 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年7月19日 9時

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