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34やよ ページ35




今日は少し寝すぎたようだ。

朝起きたらすぐ食堂に呼び出され、朝食を食べさせられた。Aさんが来てから皆興奮しているみたいだ。

俺はというと、あまりそういうのには興味が湧かない人なので、Aさんの事もコネちゃんそっくりだな、くらいしか思わなかった。


「ひとら〜ん、紅茶できたで〜」

「はぁい」


今は朝できなかった庭の水やりと、仕事が入っていないマンちゃんとお茶会を楽しんでいる。

今日も向日葵が太陽に向かって笑顔を向けていて、可愛いなと思った。




優雅にお茶会を楽しんでいると、廊下の方からショッピ君とAさんが庭にやってきた。

どうやら此方に近づいてきているようだ。


「ひとらんさん、オスマンさん、ちっす」

「ショッピ君が庭に来るなんて珍しいなぁ。なんかあったん?」

『俺が案内してほしいと頼んだんで、ショッピ君は特に』

「じゃあAさんは何かあるの?」

『ん〜…庭が綺麗やと思ったから?っすかね』


マンちゃんが座って、と2人に合図した時、突拍子もなく褒めてくれた。なんか無自覚に褒めてくれるとこもそっくりだな…

2人の前に紅茶が置かれると、ショッピ君は一口飲んだが、Aさんは飲もうとしなかった。


「…?な、何か悪いですか?」

『いや、これ…薬、入れてません?』


彼はそう言い、マンちゃんの方を見た。マンちゃんはくす、と笑って、普段の糸目が少しだけ開いていた。


「よー分かったな。ちょっと試してみただけなんに」

『野山に住んどるから少しの知識はあるわ。こんなんで俺が死ぬわけない』

「おぉ怖い怖い。そんな睨まんといて。試しただけであって、A君が此処に来た事は歓迎しとるで」

『…ほんまっすか?俺には嘘にしか聞こえへんけど』


なんか喧嘩が勃発していた。朝からやめてほしいなぁ…

どうにかしてマンちゃんを宥め、ショッピ君がAさんを宥めていると、柵の向こうから元気な声が聞こえた。


「あ、2人揃っていますねぇ。さすが仲良し!」

「『あ、郵便屋さん』」


俺の知っている郵便屋さんの筈なのに、Aさんも反応した。
彼を知っているのか…?


「ん?あぁ、貴方も此処の方でしたか!!」

『いや、俺は山に住んどるんやけど…あ、これ頼んでええ?』

「承りました!えっとじゃあ…」


郵便屋さんが俺に渡してきたのは、さっき彼が渡した封筒だった。


「はい、“手紙の彼”さん。“山の精霊”さんからです」


俺とAさんは顔を見合わせた。

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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜!! (2019年8月6日 19時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい!!! (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます!! (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜!密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います! (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずがみ。 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年7月19日 9時

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