３３やで ページ34
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朝、目を覚ます。
カーテンを開けて、窓を開ける。
風は生ぬるい。夏だと感じさせるほど眩しい太陽が、俺の住んでいる山から顔を出していた。
『ええ天気やなぁ』
1人つぶやいた。後ろからコンコン、とノックが聞こえ、そちらに駆け寄る。
『はぁい』
「あ、おはようございます。A…さん？」
扉から顔を出したのは、スパイを見つけた時にいた紫の青年、ショッピ君だった。
少し気まずい所もあるが、なんとか仲良くなりたいなと思う所存。
『おぉ、おはようさん』
「なんか朝から先輩見とるようでちょっと…」
『ごめんなぁ、コネシマやなくて』
はは、と軽く笑ってみせる。彼は困ったような顔をしたが、少しだけ口角が上がった…ような気がした。
「朝飯までまだ時間あるんで、ちょっとお話しません？」
『ええよ。…あ、朝の煙草吸ってないわ』
「Aさんも吸ってはるんすね。バルコニー空いとると思うんで一緒に吸いません？」
『ん。じゃー、ちょっと待ってくれへん？準備したい事あって』
「あぁ、ええっすよ」
俺は設置されていた机に向かった。机の上に置いてあった、“手紙の彼さんへ”と書かれた白い封筒を、自身のポケットに入れた。
郵便屋さんも此処に来るやろうし、一応持っておこう。
『オッケーやで』
「じゃ、行きましょか」
スタスタと歩いてバルコニーに向かう。
廊下から日が当たっている方を見ると、綺麗に咲いている向日葵やマリーゴールドが見えた。どうやら庭になっているようだ。
『あの庭綺麗やなぁ』
「あれっすか？あの庭はひとらんさんが手入れしてます。めちゃくちゃ丁寧ですよね」
『ひとらん…あぁ、あの白い学ランの』
「そうです。とても優しい方ですよ」
『へぇ〜…』
廊下から庭を眺めながら進んでいると、バルコニーに着いていた。
ショッピ君は早速煙草に火を付け、吸っていた。俺も隣に立って、ハイライトメンソールに火を付ける。ショートピースもありだったが、ショッピ君が吸っていたのでカブるのもどうかと思い、結局こっちにした。
「銘柄までコネシマさんと一緒や…」
『コネシマも吸うんや』
「吸いますね。しかも同じやつ」
『こーゆーとこも似ちゃったんかもな。あ、でも俺も最近ショートピースにハマってな、ほら』
と言って、一本だけ吸ったショートピースの箱を見せた。ショッピ君はそれを見て目を輝かせた。
そこからはずっと、朝飯の時間まで煙草の銘柄の話をした。
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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜！！ (2019年8月6日 19時) (
レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい！！！ (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます！！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜！密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います！ (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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