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B4で ページ10




目の前の光景は、本当に酷かった。確かきりやんが壊したんだっけな、ここの全部の墓。

その墓から何か、変な物体が出ているのが見えた。


Na「こんなの、なかったよな?…でも、ここは関係ないな。無視して行くか」


その変な物体を無視し、右の部屋へと進んだ。後ろからの視線は物理的にも精神的にも酷くくるものだったはずなのに感じなかったのは、俺が既に何かを無くしかけているからなのかもしれない。


その部屋に入ると、直ぐ横に棺桶が2つ置いてあった。これもなかった筈なのに。本当に気味が悪い。そのうち吐いてしまいそうだ。

吐気に耐えながら、奥へと進む。穴は少し広げただけで入れた。


Na「…さ、行くか」



鉄の箱が数個置いてある所へ行き、一つ一つ調べる。すると、『僕のもの専用』と書かれた冷蔵庫だけ開けることができた。


Na「うへ、寒っ。奥になんかあるな。これか?…奥まで届かねぇ。何か長いものを…」


一度その部屋から出て、細長いものを探す。と、目の前にツルハシが落ちていた。


Na「あとちょっと足りないな。もう一つ、何かあれば…」


そしてまたその部屋を出る。

中央の墓場に着くと、変な物体は手の人形に変わり、動いていた。


Na「ほぉ…よくできた人形だな。人形だったら、あのツルハシにくっつけれるな。そうすれば届くか。よし」


俺はその変な物体_いや、人形を踏んで全て動かなくした。これだけあれば足りるだろう。

ツルハシを見つけた部屋に戻り、人形と繋ぎ合わせる。これなら届きそう。何か悲鳴をあげていた気がするが、煩いと思うだけで気にも留めなかった。


Na「…よし、完成。これであの冷蔵庫の奥に…」


冷蔵庫を開けて、そのツルハシを奥へと押し込む。すると、ガタンとエレベーターが起動する音が聞こえた。さて、エレベーターへ向かおう。そう思った時だった。


カボチャを被った、オーバーオールの見た事ある少年が目の前にいた。少し不思議なのは、透けていた事だ。


エ「_僕見ちゃった!酷い奴だ、悪い奴だ。ねぇ、悲しい叫び声を聞いても、君は何にも感じないの?優しくしてあげようと思わないの?何がその人の幸せかを考えたりしないの?あぁ、それとも_


やっぱり、自分の事しか考えてないの?」

Na「…!!」


彼の不敵な笑みに、俺は顔を強張らせる。

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わんわん - めっちゃ面白いです。更新 楽しみにしています (2020年4月15日 19時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
チョコまんじゅう☆ - みずがみ。さん≫このお話好きです!更新頑張ってください! (2020年1月7日 18時) (レス) id: a52b65d449 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - arisu(WT)さん» あれは泣いてしまいますよね… (2019年1月31日 18時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
arisu(WT) - みずがみ。2さん» みずがみ。さんエディ君好きなんですか?僕もです!!この前友達と原作見てやられるところで泣いちゃいました。 (2019年1月30日 20時) (レス) id: e4d3d4fa63 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - 実況者好きのバカさん» ありがとうございます! (2019年1月21日 0時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずがみ。 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年12月21日 20時

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