B2 教会 ページ1
ガチャ
入った、が…
Na「真っ暗…」
しかも甘い匂い。
さっきより強めだ。
Na「…さっきより、生臭いな…」
とにかく、前へと進むことにした。
ペタ、ペタ
ペタ、ペタ
変な足音がした。
後ろを振り返ってみると、
Na「なんで、足跡が赤いんだ?血か…?」
自分の靴の足跡が、赤くなっていた。
でも、今は関係ない。
早く、薬をとってシャークんのもとへ行かないといけないのだから。
前へ、とにかく進もう。
所々に灯りがあり、
禍々しい光り方をしていた。
Na「…あった」
扉が目の前に見えた。
中からオルガンの音がする。
Na「まだ、あるのかよ…」
はぁ、と溜息をつきながらも、扉を開けた。
Na「…さっきより、さらに甘い匂い…」
扉を開けても、あの匂いはまだ残っていた。
消えていくどころか、強くなっていく一方だった。
Na「まだあるのか…?勘弁してほしいわ…。てか、酔ってきた…?頭がグラグラするわ…」
そんな独り言をぼやきながら、前へ進んだ。
オルガンの音はどんどん近づいていく。
Na「あった。オルガン」
オルガンが前にあった。
が、その手前に本が広げた状態で置いてあった。
『_お前の懺悔とはなんだ。救われたいと、後悔する汝の心は真か。罪を罪だと神に捧げる事ができるか。_だが、それ以前に、お前には罪の心が見えぬ。救いを求めるのであれば、罪とは何かをここの場で示せ』
Na「…この場で罪を示せ…?」
俺は、さっき赤い液体を入れた瓶を見つめた。
これを、何かにかければ…
オルガンに、天使の絵が立て掛けてあった。
Na「これにかければ、罪を示せる?」
俺はその天使に向かって、満遍なく赤い液体をかけた。
するとどうだろう。
Na「…!?…うるさくなった」
オルガンは更に音を鳴らした。
さらに頭痛が酷くなっていく…
その場でしゃがみこんだ。
_突然、甘い匂いが消えた。
Na「…え?教会!?」
目の前の景色には、
色とりどりのガラスが一面に貼られていて、
マリアの像が飾られている教会だった。
止まったと思ったオルガンは、再び鳴り始めた。
オルガンの上には、先程かけた赤い液体が…
コツ、コツ
何かが近づいてくる音がして、後ろを振り返った。
43人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わんわん - めっちゃ面白いです。更新 楽しみにしています (2020年4月15日 19時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
チョコまんじゅう☆ - みずがみ。さん≫このお話好きです!更新頑張ってください! (2020年1月7日 18時) (レス) id: a52b65d449 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - arisu(WT)さん» あれは泣いてしまいますよね… (2019年1月31日 18時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
arisu(WT) - みずがみ。2さん» みずがみ。さんエディ君好きなんですか?僕もです!!この前友達と原作見てやられるところで泣いちゃいました。 (2019年1月30日 20時) (レス) id: e4d3d4fa63 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - 実況者好きのバカさん» ありがとうございます! (2019年1月21日 0時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ