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「お邪魔しまーす」
樹「...、なんで」
「ん？」
樹「なんで来たんだよ、」
「えー、だって声だけって虚しくない？」
樹「....、」
「だったら顔見て話したほうがいいじゃん」
樹「A、、おれ」
「うん。」
樹「おれ、」
「...やっぱ話さなくていーよ。
お酒でも飲む？」
なんだってこの人は
俺の気持ちをこんなにも汲み取ってくれるんだろう。
こんな夜中に女を1人で来させるなんて。
男として最低だけど、でも今の俺には本当に嬉しくてこの存在を必要として堪らなくて。
当たり前のように冷蔵庫を開けて常備されてる缶ビールを2つ手に取ったA。
はい、と手渡されて
金具を引き上げればプシュッ、といい音がする。
Aもプルタブに手をかけて、
...でもやっぱやめて。
「樹の一口ちょうだい」
樹「、いーけど」
「さすがに3時間じゃマズいよねー」
3時間後ってことは、4時起きってこと？
なんで、
なんでそんな早いのにわざわざ来たんだよ。
樹「いいよ、帰れよ」
「めんどいもん。ここで寝かせてよ。」
俺の缶ビールを本当に一口飲んで残りを手渡されれば、そのままソファーへと沈み込んだ。
「起こしてね。遅刻したら樹のせいだからね。」
樹「....、」
「じゅり。
樹は樹だよ。だからそのままでいいんだよ。
余計なこと考えなくていいの。
仲間がいるし、私もいるし。
味方はいっぱいいる。
だから大丈夫。」
樹「A、」
「それでも苦しくなったらさ、またいつでもくるから。電話でもいいし。なんでもいいよ。」
樹「...じゃあ、いっしょにベッドで寝ようよ」
「あはっ、それはダメ」
樹「なんだよ、いい流れだったろ」
「マンズ兄さん敵にまわす気？」
樹「...やめときます」
「ふふっ。ほら、それ飲んだら寝るよ」
なんも言ってないのに。
たぶん色々わかってくれてて。
俺の欲しい言葉をくれる。
でも��一番欲しいもの��はやっぱりくれなくて。
肝心なことはこうやって上手くすり抜けられてしまう。
だから、ずっとこの人を追いかけてしまうんだ。
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＊yuki＊(プロフ) - りさん» 数ある紅一点の物語の中から見つけていただき有難うございます！ただの溺愛紅一点ではない感じになってますが...、引き続きよろしくお願いします＊ (3月12日 22時) (
レス) id: 9dcb573911 (このIDを非表示/違反報告)
＊yuki＊(プロフ) - 美紀さん» 前作に続きコメントありがとうございます！引き続きよろしくお願いします＊ (3月12日 22時) (レス) id: 9dcb573911 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 初めまして‼︎この物語1から読みましたがとても考えさせられるところがあり読んでいて泣きそうになりました。続き楽しみにしてます‼︎ (3月12日 22時) (レス) @page7 id: ab4d9f1330 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう (3月12日 0時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊yuki＊
| 作成日時：2024年3月11日 20時
