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アドバイスもくれながらその手が休むことはなくて、温かくて優しい手にだんだんと瞼が重くなってくる。
佐「ーーーー、んっ」
気がつけばマッサージは終わってて俺にはブランケットが掛けられてた。
時計を見たらもう3時間も経ってる。
「起きた?
ゆっくり仰向けになってから上体起こしてね」
そう指示をくれるAは鏡の前でストレッチをしていて、目を覚ました俺に気付けばすぐに近寄って起き上がるのをサポートしてくれた。
佐「悪りぃ。寝ちった、」
「少しでも痛み忘れて休めたならよかった。」
フワッと笑いかけてくれるその顔があまりにも綺麗で少し見惚れてしまう。
ほら帰るよ、と手を差し出されれば迷いなく掴ませてもらう。
怪我人を一人で帰らせられないと、わざわざ一緒にタクシーに乗って俺の家に向かってくれる。
こんな子に愛されたらどんなに幸せな人生なんだろうな。
「今日は湯船に浸からないでシャワーね。」
佐「えーー、俺の唯一の楽しみが、、」
「だーめ。身体治すの優先して。」
佐「へーい。」
「なんかあったら連絡してね、すぐ来るから。」
佐「....、」
「、さっくん??」
佐「はぁ、、お前いい奴かよ。」
「え?」
佐「アニメだったら最高なイケメンポジよ?」
「はいはい。」
冗談言えるなら大丈夫だね、と
俺の家を後にしようとするAの手を今度は俺が掴んで引き止める。
「ん?」
佐「ん?じゃないのよ。
こんな時間に女の子一人で帰すわけないっしょ。」
まぁ、まだ22時前だしタクシーに乗せれば問題はない時間だけど。
俺がもう少し一緒にいたくて、
このチャンスを逃したくなくて。
佐「明日の入り遅めっしょ?
だから今日は泊まってってよ。」
おすすめのアニメを見ながら
最近見つけた美味しいご飯屋をデリバリーして。
まさしくお家デートみたいな超いい時間を過ごせたから、怪我すんのもたまにはいいかなんて思ったりして。
Aにバレたら怒られるけどね。
俺だって下心あんだぞ、ばーか。
*作者より* 2024.03.11→←▽ 下心 pink side
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*yuki*(プロフ) - りさん» 数ある紅一点の物語の中から見つけていただき有難うございます!ただの溺愛紅一点ではない感じになってますが...、引き続きよろしくお願いします* (3月12日 22時) (レス) id: 9dcb573911 (このIDを非表示/違反報告)
*yuki*(プロフ) - 美紀さん» 前作に続きコメントありがとうございます!引き続きよろしくお願いします* (3月12日 22時) (レス) id: 9dcb573911 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 初めまして‼︎この物語1から読みましたがとても考えさせられるところがあり読んでいて泣きそうになりました。続き楽しみにしてます‼︎ (3月12日 22時) (レス) @page7 id: ab4d9f1330 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう (3月12日 0時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*yuki* | 作成日時:2024年3月11日 20時