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阿「過呼吸起こしてる、誰か袋持ってきて!」





その目は虚ろで俺らのことは映ってない。

よく見れば口の端も切れて血が滲んでいる。


床にも点々とした血痕があって、、


辿っていくと

それはAの左手の甲から出ているものだった。






照「A。俺、わかる?」

「、、ハッ、はぁ、っ、、ゃ、だ、」

照「俺だよ、A。」




パニックを起こしてるのか、なかなか焦点が合わない。

少しでも安心させてやりたくて刺激をしないように優しく声をかけ続ける。





「っ、、ハァ、っ、...ひか、?」

照「うん。そう、照。
もう大丈夫だから。」

佐「ふくろ!持ってきた、っ!」

舘「照、これも使って」





舘さんが差し出してくれた上着でAを包んで、袋で鼻と口を押えてやる。






「ーーーっ、めん、、ハァ、ッ」

照「ん?」

「ご、めんっ、ね、」

照「謝んなくていいから、」





整わない呼吸の中で、俺にもたれかかったまま今にも消えそうなほど小さな声で何度も謝罪の言葉を伝えてくる。





照「わかったから、っ」






俺も何か言ってやりたいのに、言葉は詰まって出てこなくて。

代わりに涙がこみ上げてくる。

いや、なんで俺が泣いてんだよ。


怒りと悔しさと何もできない不甲斐なさに自分が嫌になる。





ーーギュッ




大丈夫だと、謝らなくていいんだよと、
少しでも伝わるように。


ただAを抱きしめてやることしかできなかった。





そうしてるうちに警察が来て、Aも事情聴取のために一度警察署に連れていかれることになった。



まだ息は完全には整っていないし左手からの出血も止まっていない状態なのに。


警察「あとはお任せください」

という業務的な言葉でAとの距離を簡単に絶たれてしまった。






照「ーーっ、」

深「照、大丈夫。俺らもあとから向かおう。な?」





警備員の人が監視カメラの映像を証拠として提出してくれた。


スタッフさんたちも色々と調べてくれて、女性スタッフは今日限りのバイトスタッフだったらしい。

他の男3人はスタッフ登録も何もない人たちで女性スタッフがなんらかの方法で立ち入らせたとのこと。

まず不法侵入の容疑がかかること、そして、Aに手をかけている様子がしっかりと写っているからその場にいた女性も含めて別の容疑もかけられるだろう聞かされた。



とりあえず着替えたり用意をして、すぐに俺らも警察署に向かうことになったんだ。

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*yuki*(プロフ) - りさん» 数ある紅一点の物語の中から見つけていただき有難うございます!ただの溺愛紅一点ではない感じになってますが...、引き続きよろしくお願いします* (3月12日 22時) (レス) id: 9dcb573911 (このIDを非表示/違反報告)
*yuki*(プロフ) - 美紀さん» 前作に続きコメントありがとうございます!引き続きよろしくお願いします* (3月12日 22時) (レス) id: 9dcb573911 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして‼︎この物語1から読みましたがとても考えさせられるところがあり読んでいて泣きそうになりました。続き楽しみにしてます‼︎ (3月12日 22時) (レス) @page7 id: ab4d9f1330 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう (3月12日 0時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*yuki* | 作成日時:2024年3月11日 20時

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