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大貴side
Aちゃんが来るのを
待つ間に採血の準備。
2本くらい採っておこうかな。
準備をして、電子カルテで
Aちゃんの名前を入力すると
すぐに出てきて、何度かここには
来ているみたい。
丁度そこに光くんに
連れられたAちゃんが
診察室に入って来た。
何をするのか察したのか
少し怯えてるみたい。
「そこの椅子座れそう?」
A「んっ…コクッ」
椅子には座ってくれた。
けどビクビクしてて目は合わせて
もらえない。
まずは熱を測ってもらわないと。
「熱だけ測ってもらっても
いいかな?」
A「んっ……」
見た感じ微熱ありそうなんだよね。
熱を測ってもらうと
37.2℃とやっぱり微熱があった。
「もしもしするから洋服ちょっとだけ
捲れる?」
A「やっ……(涙)」
光「大丈夫大丈夫。
怖くないからね〜」
A「グスッ...(泣)」
自分で捲ってくれそうにないから
光くんがちょっとだけ捲ってくれた。
緊張してるのか心拍が速い。
「次、大きくあーんってできる?」
A「グスッ...あ……(涙)」
喉は赤くないな。
「瞼捲るから顔の力抜いててね」
A「ん……(涙)」
瞼を捲ると真っ白。
点滴もしておいた方がいいかな…。
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