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「 いや、なんで毎週くるんだろ〜って 」
「 なんで、ってそういう決まりじゃないの？ 」
「 え？決まりなんてないですよ 」
いやいや、Aは毎週ここに来るって言ってたじゃないか。
まてよ、
たしかに毎週金曜ここには来ると言ったが、
……来いとは言ってないな。
「 ほらやっぱり 」
「 え、じゃあ来なくてもいいの？ 」
「 …まあ、別にいいですけど 」
「 今、間あったな、俺居ないと寂しいんだろ 」
「 何言ってんすか、殴りますよ 」
「 じゃあ 」
「 話し相手が欲しいのか 」俺がそういう前に
「 …お菓子、食べたいし 」
少し恥ずかしそうに俯くAはそう言った。
「 …お前！俺よりお菓子かよ！ 」(笑
俺はそう笑ったけど、顔を赤らめてそう言うAに少しキュンときた。
…いや、何言ってんだ。
.
それから俺はここへ来る度、グループのことや照の話をした。
他の人には話せない、でも少し聞いて欲しい俺の話を。
俺の綺麗事から汚い本音までAは全て聞いてくれた。
照のことを、話したりもした。
「 アイツはさ、頑固だけど人一倍にグループを思ってる奴なんだよ 」
「 俺あいつがいなかったらここにいねえんだよ 」
「 …俺はずっと、あいつの横にいると思ってた 」
弱音を、不安を吐く唯一の場所になった。
Aはそれを聞かないフリして、俺の頭を撫でるんだ。
「 深澤さんは強いっすね 」
「 強く、ねえよ 」
恐らく年下の女の子に、頭を撫でられるのはなんだか変な気持ちだった。
「 そんで、深澤さんは馬鹿ですね 」
「 …うるせえ 」
Aは俺が泣いていることに気付かないふりをする。
それは、紛れもない優しさ。
俺の頭を撫でる手はとめずに、もう片方の手で俺を抱き寄せる。
感じたことな無い温もりに、照が俺の前から居なくなってから初めて
「 っ…う… 」
声を上げて泣いた。
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a.(プロフ) - ちなこさん» 読んでいただきありがとうございました、感動したと言っていただけて本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございます^^* (2020年7月16日 14時) (
レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
a.(プロフ) - ソニックマニアさん» 読んでいただきありがとうございました、初めてファンタジーのお話を書いたので不安だったのですがそう言っていただけて本当に嬉しいです^^ (2020年7月16日 14時) (レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
a.(プロフ) - クレーンゲームに住む化け物さん» お読みいただきありがとうございました^^ (2020年7月16日 14時) (レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごくすごく素敵で感動しました。素敵な時間を過ごせましたありがとうございました (2020年7月14日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニックマニア(プロフ) - はじめまして。ファンタジーは読み進まないことが多いのですが、とても読みやすく最後まで一気に楽しませていただきました！他の作品ものぞかせていただきますね(^^)ありがとうございました。 (2020年7月13日 7時) (レス) id: 8e1cd423bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a.
| 作成日時：2020年7月12日 18時
