愛してほしいと叫んだのは、

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大谷くんも一緒のクラスだと知った友香里は心底嫌そうな顔をした。

「げ！まじ？」








「げ、はこっちのセリフね。柴咲さん」

いつの間にか側にいた大谷くん。




「ヒッ！大谷！」

「もう冷たく当たられすぎて友香里怖がってるじゃん、ウケる」

大谷くんを怖がってる友香里を見てケタケタと笑う麗花。



「大谷くん、またよろしくー」

「よろしく佐々木さん」

「大谷くん、よろしくね」

「Aさん、今回は俺と一緒で嬉しいって言ってくれないの？」

「も、もちろん嬉しいよ！」

「おう、俺も嬉しい！」

いたずらっ子のような笑みを浮かべて私をからかう大谷くん。


こんな人気者の大谷くんと3年間一緒のクラスになれるなんて、私は一生分の運を使い果たしちゃったのでは…大丈夫かな…



「ねぇ、大谷、私達もいるんだけど…」

「Aにだけであろうその優しさを1%でいいから友香里に分けてあげてほしいわ」

「ごめん佐々木さんそれだけは無理」

「ごめんだけど、麗花じゃなくて私に謝ってくれる？」








「ぷっ！」

「ふふっ」

吹き出すように笑う大谷くんを見て私も釣られて笑ってしまう。


その後、友香里も麗花も笑い出す。

「「あははっ！」」



卒業まであと一年。この4人でこうやって笑い合えるのもあと一年だと言う事。


三年生は受験や就活で忙しくなってしまうけれど、その中でどんな思い出を作れるのだろうかと私は楽しみ仕方なかった。

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