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夏休みが明けて少し肌寒くなってきた季節。

この夏も大谷くんは大会やらなんやらで部活漬けだったらしい。

私は英語の本をたくさん読んで夏期講習を受けつつ友香里と麗花と遊びに出掛けたりと充実した夏休みだった。


 



制服も衣替えを終えた11月。


一緒にお弁当を食べていた友香里と麗花が話を進める。

「大谷ってかなりモテるらしいね、あんな性格なのに」

「あーらしいね、てかあんなに冷たくされるの友香里だけだからあんな性格は同意出来ないわ、ごめんねー」

「いや、絶対性格悪いから!」

「案外似たもの同士なのかもね友香里と大谷くん」

「お願い、本当やめて」

「でもさ、彼女くらい作ったらいいのにね」

「野球に集中したいからって誰とも付き合わないとかありえない」

「徹底してるよねー」

「ま、私は大谷タイプじゃないし」

「いや、向こうも確実に友香里はタイプじゃないでしょ。チャラチャラした人嫌いって言ってたし」

「チャラチャラなんてしてない」

「友香里がチャラチャラじゃなかったら誰をチャラチャラしてるって言うの」


そんな2人の会話を聞いて大谷くんを思い出す。
かなりモテるとは聞いたことがある。
確かに友香里以外には優しいし、将来も有望で、人に嫌われない性格をしてる。文句のつけようがないから彼女の1人や2人いるのかな、なんて思ってたりもしたけどそういうことだったんだ。



あ、大谷くんが教室に戻ってきた。


麗花と顔を見合わせる。
気付いてないのはどうやら友香里だけらしい。
これは…マズいのでは?





「大谷って本当野球バカだよねー」


私は友香里の後ろに立った人物を見て慌てて声をかける,


「ゆ、友香里」

「友香里ご愁傷様ー」

「え?」









「誰が野球バカなの」


身長の大きな大谷くんが座ってる私達を見下ろす。
迫力が凄い。



「誰って大谷ー




…ごめんなさい」


質問の声が私達の声と違うと分かったのかゆっくりと振り返り大谷くんを見て謝っていたけど、


「柴咲さんはうるさいバカだよね」

「大谷まじうざい」



見事にたった一言でコテンパンにされていた。

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nanami(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけてとても嬉しいです( ; ; )!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2023年4月13日 23時) (レス) id: e69a6fea83 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます♡♡続きがとっても気になります(><)!!これからも更新頑張ってください☆ (2023年4月13日 23時) (レス) @page50 id: 05a7f2dc28 (このIDを非表示/違反報告)
nanami(プロフ) - 麻美さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようでとても嬉しいです!(^^) 更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2023年4月13日 22時) (レス) id: e69a6fea83 (このIDを非表示/違反報告)
麻美(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみしてます!更新頑張って下さい(^^) (2023年4月13日 18時) (レス) @page49 id: 48ac5be23b (このIDを非表示/違反報告)
nanami(プロフ) - ゴリラさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようでとても嬉しいです!(^^) お気遣いありがとうございます(;o;)!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2023年4月13日 9時) (レス) id: 0b13e51f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanami | 作成日時:2023年3月24日 7時

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