愛してほしいと叫んだのは、

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部屋に戻って涙が我慢できなくて、ベッドの上で膝を抱えて泣いた。




そこにコンコンとノックが聞こえてお姉ちゃんが入ってきて隣に座る。



「A、」

「お姉ちゃん…」

「大変だったね、一人で」

その言葉に今まで堪えていたものが溢れ出す。


「っ、おね、ちゃっ」

よしよしと言って頭を撫でて抱きしめてくれる。





「A、お父さんの気持ちも分かってあげてほしいな。誰よりもAを応援してたのはお父さんだし」

「…うん…」

「不安だと思うけどちゃんと話した方がいいと思うよ、大谷くんなら分かってくれるし、Aの事守ってくれるよ」

「でもっ」

「大谷くんは逃げる人なの？Aが相談した時、適当な返事して面倒くさがる人なの？」

「ちがうっ、絶対に逃げないし、私が悩んだ時は解決策が見つかるまでアドバイスくれて、ずっと心配してくれる」

「じゃあ大丈夫じゃん、Aだけの問題じゃないんだから」

「…うん」


　


ネットで大谷くんを調べてみたらなんというタイミングなのかオープン戦で宮城にいる。


私は大谷くんの連絡先を開き、話があるんだけど会えないかな？と送ると意外にもすぐに返事が来た。


いいよ、明日はデーゲームだから時間作れると思う。19時でも良い？と言ってくれたのでうん。大丈夫。ありがとうと私もすぐに返事を返した。

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