愛してほしいと叫んだのは、

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無事に進級して、大谷くんと席は離れてるけど毎日自分の席に向かいがてら挨拶してくれる。



多分私の人見知りの事を気にかけてくれてるのかな、
大谷くんに気遣ってもらってばかりではいけないと思い、自分からも挨拶するようにしてる。


少しずつではあるけれど大谷くんのおかげで変われている気がする。




それでもやっぱりクラスで友達を作る事が苦手で休み時間は本を読んでることが多かった。

反対に大谷くんはいつも輪の中心にいて友達にイタズラをして笑っていることが多かった。





お弁当を食べた後に同じように本を読んでいると机の角がガタっと揺れた。



「今日は何読んでんの？」

大谷くんだ。
よく見ると机の角に腰掛けている。



「ミッドナイトライブラリーっていうタイトルの本」

「真夜中の図書館か、どんな話？」

「パラレルワールドの話で主人公が自 殺した時にミッドナイトライブラリーに飛ぶんだけど自分のあらゆる辿るかも知れなかった人生の本があっていろいろ読むんだけどって話で…」

「めっちゃ面白そうじゃん！でも俺の人生の本って１冊しかなさそう」

「確かに！野球って言わない大谷くんの人生あんまり思いつかないね」

「俺も想像つかないな、また感想聞かせてな！」








笑いながら大谷くんは友達のところへ戻っていった。

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