愛してほしいと叫んだのは、

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事件が起きた数日後に大谷くんから連絡が来て、宮城に来てくれるらしく、久しぶりにご飯に行くことになった。

なんというタイミングなんだろうか…。



先日の五十嵐くんの件を考えて、大谷くんと会うのもこれが本当に最後になるかも知れない。




自分なりのケジメをつける時が来たんだと思った。





いつもより少し大人で上品な格好をして普段履かないヒールなんかも履いてみる。




お店の近くで待ち合わせをしてたから、今日こそは私の方が早く………遅かった。



「大谷くん、いつも待たせて本当ごめんなさい」

「Aさん待たせるよりマシだよ」

「ありがとう……大谷くん、またおっきくなったね！年々かっこよくなってる気がする…」

「そう？まぁ、やっぱりプロは身体作りが基本だからね、食生活はだいぶ気をつけてるよ。そういうAさんも年々変わってるじゃん」

「そうかな？」

「綺麗になってる、今日なんて特に綺麗だよ」

「っ！」

相変わらずサラッとそんなことを言ってしまう大谷くん。変わらないな、なんて思いながら赤く染まった頬を気にしながらお店に入る。


店の奥にある個室に入って、注文しようとメニューを見て大谷くんが呟く。


「俺、今日は少しお酒呑もうかな」

「大谷くんが呑むの初めて見るかも…」

「Aさんも呑んでよ」

「うーん、じゃあ少しだけ？」

「おう」






お酒を呑むことになったので、私はカシスオレンジを。大谷くんは生ビールを注文した。





しばらくして注文した飲み物が来てグラスを合わせて乾杯した。

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