愛してほしいと叫んだのは、

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もうすぐ高校ニ年生になる。


大谷くんともクラスが離れてしまうかもしれないけど、少しでも仲良くなれて嬉しかった。
あまり話せる友達がいなかった私は大谷くんの存在に救われていた。


クリスマスキャロルの本の感想もきちんと聞いてくれたし。






そして何より夢を話せる貴重な友達。



春休みが終わった始業式の日、新しいクラスが発表される。
1人ずつプリントが渡されてそこから自分の名前を探すのだけど一生懸命自分の名前を探してるのに、なかなか見つからない。

みんなはもう名前を見つけてきゃーきゃーと騒いでいる。








「あ、あった」

見つけられてホッとしていると、とんとんと肩を叩かれた。
振り向けば大谷くんが笑っていて、



「また同じクラスだな。よろしく、Aさん」


え！そうなの！と言って自分の紙を見ると


「本当だ…」

自分と同じクラスの中に大谷翔平の名前が。
人見知りな私は知らない人ばかりの環境に不安を抱いていたけど知ってる人が1人でもいることにとても安心する。


「大谷くんと一緒になれて嬉しい！」

「え？」


ぱちぱちと目を合わせて少し時が止まる。



「…あ、えっと、わ、私人見知りで、大谷くんが同じクラスで安心して…」


だんだん言葉が尻窄みになる私。
その姿を見て大谷くんがぷはっ！って吹き出した。




「Aさん大人しいから、人見知りなのかなって思ってたけどやっぱり！なんかあったらいつでも頼ってよ」

「あ、ありがとう！心強い、です…」

「なんで敬語！」





ケタケタと笑う大谷くんはやっぱり優しい。

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