愛してほしいと叫んだのは、

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「大谷くん、ありがとう、家ここだから」

「そっか、じゃあ」
と大谷くんが別れを言いかけた時に、駐車場に車が停まった。


降りて来たのはお父さん。


「あ、お父さん、おかえり」

「…ただいま。A、お前こんな時間まで遊んでたのか？ちょっと遅すぎるんじゃないのか」

「…ごめんなさい」

「Aさんのお父さん、すみません、僕が引き留めてしまったので遅くなってしまいました。僕は大谷翔平と言います。Aさんとはクラスメイトです」

「…大谷翔平？野球の子か？」

「はい！」

「そうか、メジャー行きたいんだってな、テレビで見たよ。向こうでも頑張ってくれ」

「ありがとうございます！」

「A、もう中に入りなさい」

「うん。じゃあ大谷くん、送ってくれてありがとう！また学校でね！」

「おう！またな！お父さんもおやすみなさい！」

「Aを送ってくれてありがとう、気をつけて帰ってくれ、おやすみ」



大谷くんは自転車に乗って帰って行き、私は自分の自転車を片付ける。

その後、お父さんと家に入った私はお父さんに帰りが遅くなった事、大谷くんに夜遅くに送ってもらい迷惑をかけた事を怒られたけど、お母さんとお姉ちゃんは大谷翔平くんと出掛けていたという事実を知って2人とも興奮していた。

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