You Gonna Be Happy. [ BTS ]

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まさか、と思ってドアを開けると、そこに立っていたのはユンギで。

びっくりして固まる私にお構いなく部屋に入ってきて、






「 どうした？ 」







といきなり尋ねる。
いきなりすぎるし、しかもそれ、こっちのセリフなんですけど…。






「 別に何も…。 」







怒ってるわけじゃなくて、首を傾げてじっと私の答えを待ってる。






「 ま、いいけど。 」






何も言わないでいると、ソファに座ったユンギが "おいで" と手招きをした。







「 虹ってあるだろ。 」




…いやだから、いきなりすぎるって。




「 その手前ってすげぇ綺麗なところで、 」




じっとユンギの話を聞いた。




「 亡くなったペットって、そこで元気になって飼い主のこと待ってるんだって。 」




じわりと視界が滲んだ。
今日救えなかったワンちゃんもきっと、虹の橋で元気にしてるのだろうか。





「 Aはよく頑張ってる。 」





涙が止まらなかった。
何も言えない私の手を握りながら、ユンギは続けた。





「 Aは感情表現苦手だもんな。 」





電話をしていて私が変に笑うと感じたユンギは、さっき私の職場に行って話を聞いてきたらしい。





「 だからって悲しいとか寂しいとか、無理に伝えようとしなくていいから。 」

俺が全力で感じ取るわ。





何言ってんだって、ふっと笑うユンギにつられて私も笑うと、時計がちょうどAM00:00を知らせた。
お、０時。なんて呟いた彼は目をぎゅっと瞑って伸びをした。




「 今日も頑張ろうな。 」
「 寝ちゃだめだよ？ 」
「 あー、うん。努力はする。 」





ありがとう、ユンギ。
あなたのおかげで、私は今までもこれからも
ありのままでいられる気がするよ。




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