You Gonna Be Happy. [ BTS ]

JUNGKOOK：温かさがほしい日に読む話 ページ13

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理由もなく悲しくなる日。
無性に誰かに会いたくなる日。
ただ自分の話を聞いてもらいたい日。


仕事もあまり進まず、家に帰っても１人。
そんな私が迎えた今日は、どうやらそんな日らしい。


真冬なのにアイス食べて、夜ご飯もういいや、なんて思いながらテレビを見る。





“ 続いては、BTSの皆さんです。 “



「 あ。 」



そういえば今日、生放送だとか言ってたな。

家に帰ってから一度も開いていなかったスマホを見ると、おぞましい量の通知。
そしてそれはほぼ同じ人からのカトク。



“ 元気―？”
“見て、ジニヒョンの変顔”
“[画像]”
“生放送もうすぐ！みて！！”



「 ……見る見る。 」




いつか半強制的に買わされた変なスタンプを一つだけ送って、再びテレビに視線を戻す。


ジョングクは愚か、BTSさえ知らずに不思議な出会いをした私たち。
テレビの中の彼なんていつもは観ないけど、それでも今日は何となく見たかった。

じっと、ただじっと踊る彼らを見つめていた。
やっぱりアイドルなんだなぁって思う瞬間。

そう、だから見たくない。
遠く感じてしまうから。

ジョングクがウインクをする。
世界中のファンを笑顔にするのが仕事だってわかっていても、やっぱり嫉妬はするものだ。




ダンスが終わって歓声に包まれている画面を、そっと暗くした。
もやもやした気持ちだけが残ってソファに丸まれば、いつの間にか夢の中だった。






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