第773話 光と時間の速さ。【CM Side】 ページ13
【CM Side】
[]は韓国語↓
東の空に１つ、２つと
星が順番に姿を現す。
ユチョンヒョンはカシオペア座の
"Ｗ"の５つの星が現れると
「東方神起だ」と言い、笑った。
だからその"Ｗ"のすぐ隣の
６つ目の星が現れた時
僕はその星を指差して…
CM[ほら、Aも一緒ですよ。]
YC[ふ…(笑) 本当だ。]
その小さいけど強く輝く星は
たくさんの星に囲まれて紛れてしまっても
僕はすぐ見つける事ができる。
どんなに離れてしまっても
時間がかかってしまっても
想えば何度でも会うことができる。
今までの僕達がそうであったように…
YC[A、今どうしてるかな…]
星空を見上げながら小さく呟くヒョン。
星を見つめていてもその先には
Aの姿を見てるんだろう。
僕もそうだから…
CM[……]
YC[光の速さって、その速さを数字で聞いたとしても、俺達にはなかなか想像できないじゃん？]
CM[……]
YC[でもその速さに近いものは、俺達の身近なもので言うと、時間の流れだと思う。]
CM[時間ー…ですか？]
YC[うん…]
CM[……]
YC[人や状況によって、時が流れるのが遅いと思う人もいるだろうけど…"東方神起"として活動してた、あの頃の俺達にとっては早くなかった？]
CM[…確かに。早かったです。]
YC[韓国でのデビューライヴも日本でのドームライヴも一瞬。こんなに鮮明に記憶に残ってても、あの時間って、長い目で見ると人生の中のほんの一瞬なんだよ。]
CM[…んー…]
YC[その流れは止められないし、元には戻らないし、永遠ではないけど…だからこそ星はキレイなんだと思う。悔いのないように輝くから。]
CM[……]
…ユチョンヒョンが言いたい事はわかる。
僕達も今まで悔いるような事は
一切してこなかった。
文化の違い、言葉の壁。
思っていることが真っ直ぐ伝わらない。
そのせいで生まれる誤解。
伝えられないもどかしさ…
どんなに高い壁が目の前に現れても
逃げずに乗り越えてきた。
それは僕達１人ひとりでだったり
５人一緒だったからこそ
乗り越えられてきた壁もある。
そんな風に支え合いながら
頑張ってきた僕達だから
"東方神起"としての時間は
がむしゃらだったからこそ短く感じた。
そして、眩しいぐらいに輝いていた。
この星達と同じように…
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月24日 12時
