第762話 緊張。【YN Side】 ページ2
【YN Side】
[]は韓国語↓
カフェで本を読みながら
ジヨンが仕事を終えるのを待つ。
あの日、キスをしてからも
彼女は変わらずに今まで通り
僕に接してくれる。
電話は毎日、短い時間だけどしてた。
だけど顔を合わせるのは
なんだか恥ずかしくて…
ジヨンが変わらずにいてくれたのは
ジェジュンやソンヒちゃんと一緒だから
多分気を使って
そうしてくれたんだと思う。
それに甘えて僕はいまだに
「好きだ」と言えてないんだけど…
今日はこれから、また４人で
夕ご飯を食べに行く。
ジェジュンとソンヒちゃんは
朝から２人で出掛けてて
このカフェで待ち合わせをする僕達を
車で迎えに来てくれる。
つまり、２人きりになるのは
あのキスから初めてで
今日告白して、明日はイヴだから
デートに誘いたい。
うまく言えるかな…
｜
｜
JY[おまたせ〜！]
本を開いても内容なんか
全く頭に入ってこなかった僕は
ぼーっとしていたのがジヨンの声で
心臓が一気にヒートアップした。
それに反射したみたいに
「ジヨン！」と勢いよく立ち上がり
足がぶつかってコーヒーカップが揺れた。
YN[あ…(汗)]
JY[あぁ〜あぁ〜！こぼれちゃうじゃん！]
「大丈夫？服にかかってない？」と
呆れたように笑うジヨン。
僕は「大丈夫」と言いながら
ジヨンのその笑顔をじっと見つめていた。
JY[行こっ？ジェジュン達迎えに来てくれるんだよね？]
そう言って歩き出すジヨンの手を
「待って！」と僕は咄嗟に掴んでいた。
JY[……？]
YN[待って…少し…話したいから。]
JY[……]
YN[…座って。]
JY[………うん…]
僕はジヨンをイスに座らせると
店員さんにコーヒーを２つ注文した。
｜
｜
JY[……]
YN[……]
緊張しすぎて
何から話していいかわからない。
僕とジヨンは何も話さないまま
テーブルの上に２つ並んだカップを
指でなぞったり景色を眺めたりしていた。
…静かに時間が流れて
長い沈黙を破ったのは、ジヨン。
JY[…この間の、どうゆう意味？]
YN[えっ？]
JY[…キス。]
YN[……]
ジヨンは少し顔を赤くして
だけど僕の目は見てくれなかった。
照れてるジヨンに触発されるように
僕もあの日を思い出して
次第に顔が赤くなるのを感じた。
第763話 大好き。【YN Side】→←第761話 「オッパ」。【JJ Side】
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月24日 12時
