目黒の姉と弟は。 (ページ16)

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私はその後何事もなく仕事も終え、空き時間になったからうちの社長と仲良い後輩アシスタントの理恵ちゃん、同期の私と同じくカメラマンの陸斗と4人で見ることに。

理(Aさん！始まってますよ！)

『ほんと？どう？すごい？』

社(やっぱ、ジャニーズは違うな〜)

陸(アー写のときとか思うけどかっこいいな〜)

理(あ！先輩の弟さん！)

『あ、ほんとだ。蓮だ』

陸(Aの弟、かっけーな)

『今日、ほんとはどうしても見に来てって言われたんだよね〜』

社(行かなくて大丈夫だったの？)

『仕事だし、配信見るからって言ったら渋々、笑』

理(なんか発表でもあるんですかね〜)

うちの会社はジャニーズ事務所のアー写とかも引き受けてるから見たことある顔がたくさん。色んな話をしながら見てると、もうあっという間にMCタイムへ。

陸(あ、電話。俺、出てきます)

理(私、飲み物用意しますね〜)

社(私もちょっとメールだけ送信してくるよ)

いつの間にか大画面の前は私一人になってて、色んなグループの人の話を聞いてると、ステージ上にはSnowMan、SixTONESのみになってた。やっぱり内容は重大発表だったみたいで、急いでみんなを呼んだ。

社(やっぱり重大発表か、)

理(どんな発表ですかね〜、)

陸(デビューとかだったりして？)

『そしたら、私泣いちゃうよ』

なんて言ってたら、まさかの同時デビューの発表。大画面の奥では叫んでる人ばっかだったけど、私は口あんぐりで停止。その後、蓮の喜んでる姿が映った瞬間、私は涙が止まらなかった。

理(弟さん、デビューじゃないですか！)

陸(すげーじゃん！！)

社(蓮くんに後で電話しな？)

『もう涙が止まらないよ〜、笑』

泣きながら笑ってる私のぐちゃぐちゃな顔を見て、これまたみんなは大笑い。『笑わないでよ〜、笑』なんて言ってる私の頭の中は蓮のデビューでいっぱいいっぱい。朝の不安そうな顔は宇宙sixのことを考えてだったのかな、とか、やっとの思いで出来たデビュー、心の底から嬉しかったんだろうなって。

その後の公演もみんなで楽しく見させてもらって、さあ！仕事に戻ろう！ってなったときに一件の着信が。