目黒の姉と弟は。 (ページ12)

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過去の2人の姿とは。ページ12

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凛「うわぁ、！！」

上でカメラの手入れをしていると下から聞こえてきた凛のデカい声。何事だと思い、カメラを置いて廊下に出ると隣の部屋の片割れも同じことを思ったらしく、丁度出くわした。

『今の声って凛だよね？』

蓮「あぁ、俺じゃないし、父さんいないし、」

急いで下に降りるとソファーで何かをまじまじと見ている凛の姿。リビングの端の方ではクローゼットから何かを探し出そうとしているママの姿が。

『一体何事？？』

凛「あぁ、ごめんね？雑誌見て叫んじゃった、笑」

蓮「なんだよ、雑誌かよ」

『なんの雑誌？』

凛「テレガイplus！！蓮くんの制服姿！」

『うわ、ほんとだ～。あんた、深澤さんより老けて見えんね』

蓮「そんな言い方ねーだろ」

『なんか深澤さん、似合ってんね～』

凛「え、まさかAちゃん、ふっかさん推し？」

蓮「え、マジ？」

『え、なに、ふっかさん推しって。ただ制服似合ってんなって思っただけなんだけど』

凛「なーんだ、笑」

蓮「そうだよな～、お前は一生俺推しだもんな～」

『は、違うし』

凛「蓮くん、そういうの自分で言っちゃダメだよ」

蓮「あ、はい」

『ママは何探してんの？』

目黒母「えー？あんたたちのアルバムよ～」

蓮「そんなん出さなくていいよ」

『そうだよ、別に見なくていいって』

目黒母「あんたたち、そういうとこだけは似てんのね～」

凛「俺が見たいって言ったの～」

目黒母「あ！あったあった！」

そう叫んだママの手には小中高の卒アルと私と同じくカメラ大好きなパパが撮った写真のアルバム、計4冊が。

凛「えっと～、Aちゃんと蓮くんはー、」

『制服姿なんて高校時代とか何回も見たでしょ』

蓮「そうじゃん、大して歳離れてないし」

凛「いいじゃん、俺が見たいんだって」

開かれたページは修学旅行のページで、そこには私が今でも仲良くしている4人組の楽しそうな姿。一方、対照的に1番端で暗くピースしている蓮の姿。一応今でも仲良いメンバーなはずなんだけどね、笑

凛「えぇ？！この蓮くんどうしたの？！」

『ふはは！なんでこんな陰キャなの？笑』

蓮「うるせーな、しょうがねぇだろ」

『え？なんで、笑』

蓮「この1週間後くらいに先輩のバックに着く予定があって必死だったんだよ」