＜第陸章＞神主VS三管領 ページ49
渡辺side
睨みつける。目いっぱい顔が歪むほどに
岩「そんな怖い顔しなくてもいいじゃん、落ち着けよ」
「誰のせいで苛立ってると思う？」
岩「知らないね、俺はただ狐の居場所さえ分かれば人間に危害を与えるつもりは無い」
「だから本気で知らないんだってば、なんでそこまで狐にこだわる」
岩「……憎いから」
はぁ？憎い？そんな私情で俺に当たられても困るんだけど
「とにかく、妖は妖同士でどうにかしてくれ。俺たち人間を巻き込むな、わかったな？」
岩「それは出来ないね」
…身勝手すぎない？え、俺パニックなんだけど
岩「…じゃあ交渉しねぇか？」
「交渉…？」
岩「狐を呼べ、そしたらその康二とか言う奴に危害は加えない」
「狐を呼ぶ、んな事できるわけ――」
岩「お前はできる、絶対に」
絶対にできるって何をもってだよ、でも康二に危害を加えないのなら…俺だけが犠牲になる
――それならいっか――
「…いいだろう、その代わり絶対に康二には何もすんなよ？？約束だからな」
岩「…神主ならそう言ってくれると思ったよ笑。安心しろ、約束はちゃんと守ってやっから」
どうせ嘘なんだろうな、と。小さく呟いた
岩「じゃあ、行くぞ」
「はぁ？どこに」
岩「ここだと狭い。もっと広い場所に向かう」
…そう、なるほどな
岩「ほら、モタモタせずに歩けって」
「言われなくてもわかってるし」
怪力の男に腕を引かれ森の奥まで足を踏み込んだ
―――――
向井side
怖い…とてつもなく。恐怖で足もすくむ
阿「あぁっ、照！！どこ行くんだよ」
ラ「これ追っかけた方がいいやつ？」
だけど動かないと、翔太くんが連れていかれるのをただじっと見てるだけなんて
阿「そうだね…」
ラ「あーやっぱり？」
そんな…
阿「ってことでもう君らに用は無いから」
ラ「…皆さん、ばいばい！！」
そんなん……
佐「おい、待てよ！！」
目「まだ話終わってねぇから」
「嫌や！！！」
走り出す、奴らに向かって
「返してっ、翔太くんを返してくれよ！！なぁ！！」
阿「……翔太くん？あぁ、あの人間のことか。返せって言われても連れてったの照だし」
ラ「今頃八つ裂きにでもされてるんじゃない？笑」
どうしてそんな残酷なことを笑顔で吐けるの？俺には理解できへん
阿「まぁ、とにかく離せって。君らと話してるほど暇じゃないんだ、行くぞラウール」
ラ「はいはーい！！」
怪力の男を追って二人は煙のように消えていった
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年1月26日 13時
