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「…ん、どしたん」


突然真面目なトーンで翔太くんに話しかけられた


渡「その、料理…ちゃんと作ってね」

「ハハ八ッ…笑」

渡「ちょっとぉ、なんで笑うのさ」

「翔太くんに料理作るなんて当たり前やん。急に改まって言われるからびっくりしたわ」

渡「俺だってたまにはまともなこと言うし」

「はいはい笑、たまにはね」

渡「言い間違いをいじるな笑」


めちゃめちゃいじってるけど笑ってくれてるから、まぁええか。翔太くんそういうところ優しいし


深「はぁ…康二。料理めちゃくちゃ美味しかったよ」

「あぁ、ふっかさん…そりゃどうも」

渡「お前さ、お客さん用に出した料理なのに我先にとガッつくなよ…恥ずかしいじゃん」

深「まぁまぁ、そんな怒んないでって」

渡「調子のいいヤツめ」


翔太くんがふっかさんに向かって嫌味ったらしく舌を出したところを俺は見逃さなかった


深「あ、そうだ!!」

渡「んんっ?どうしたんだよ」


そして動揺の仕方がわかりやすいねん…笑


深「今日泊まる予定だったけど帰ることにして…悪い。大学の友達がレポート手伝えってさ笑」

「あぁ、そうなん」

深「そうそう、また今度泊まりに来るから」

渡「いや、来なくていいよ?」

深「だぁから、そぉんなこと言わないでよぉ…なぁべ!!」

渡「きっも笑」

「まぁまぁ翔太くん」

深「まぁそういう予定だったからさっき食べたのも許して。ごめんな」

渡「…そういうのならしょうがないな」

深「やっぱ翔太優しいな、ありがとう」


ルンルンな気分で許しをもらえたみたい


渡「すぐ調子に乗るんだから」

「あはは…」


やっぱり二人の仲って難しいな


――――――

深「んじゃ、そろそろ帰るわ」

渡「おう、祭りの件はありがとうな」

深「どういたしまして〜」

「あ、翔太くん…俺ふっかさんを送ってくる」

渡「そう、気をつけて」


翔太くんに一言言ってふっかさんと一緒に山を降りた


深「康二、送ってもらって悪いな」

「ええって笑」


ふっかさんと二人きりで話するのも楽しいし


深「結構暗くなってきたな」

「せやね…あ、そろそろか?」


やっとの思いで開けた道に出て前方にバス停留所の看板が見えた


深「この辺でいいよ、ありがとうな」

「いえいえ〜」

深「康二帰り気をつけろよ」

「はいよー!!」


ふっかさんにさよならを告げ神社までの道を戻り始めた

辺りを見渡すと先程までの太陽は沈み、上弦の月が顔をのぞかせていた

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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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